カテゴリ:たわ言
パーティーも先週で終わり ヒマな一日。 こんな日こそ早めに帰って ゆっくり充電しましょ、と家に着き、着替え なんとなく通り過ぎた母の枕元。
・・・
思わず立ち止まってしまった。
なんて年をとったんだ、この人・・・
私は枕元に膝をついて座り 無意識に母の髪を撫でた。
薄暗い部屋にボンヤリ浮かび上がる その母の寝顔は、 私がいつも心でイメージする母の面影とは程遠く まるで・・・
老婆だった。
撫でた髪は まるで乾ききった藁のように パサパサとし艶はなく 根元から半ばにかけては白みがかり、 目の辺りは深く窪み 自慢だった長い睫毛も くっきりとした二重の筋も 陰で黒く塗りつぶされている。
私は急に切なくなった。
そしてどれだけの間も 髪を撫で続けていた。
『なにっ?!気持ちワルッ!!』
と怪訝な顔をして母が飛び起きるまで。
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