カテゴリ:たわ言
幸せだった思い出は なんでこんなにも辛いんだろう。
失った時間を なんとか戻したくて ボスを失って数日、 あたしの頭は考えた。
あの頃のままでいよう。 ボスといた あの頃のままの
あたしの優しさで あたしの明るさで あたしの強さで あたしの馬鹿さで あたしの余裕で あの頃と変わらない笑顔でいようと。
そしたら ボスといたあの頃と同じように きっと緩やかで穏かで 温かな時間がまた 戻って来るって信じてた。 だからそう決めて生きて来たんだった。
でも時間は戻らない。 当たり前。
なんでこんなにも 簡単な事に気がつかなかったんだろう。
ボスはもう戻らない。 2人の時間も戻らない。
そして ボスを失っても変わらず笑顔で生き続けられるほど、 あたしは 強くなかった。
最近 病院で 健康状態が良くないと診断され、 あたしは 時間の有限を 再び感じた。
人は死ぬ。 誰でも絶対に。
あたしは 何のために 意地を張って ココロの糸を張り詰めて 無理に笑ってきたんだろう。 無理に許してきたんだろう。 無理に我慢してきたんだろう。
もっと 泣けば良かった。
もっと 叫べば良かった。
もっと 縋りついて もっと 罵って もっと 狂って もっと 悔やめば良かった。
時間の流れの中で 当たり前にして来て良かったことを あたしは何一つ消化していない。
今さらになって ココロの糸が 一本一本 ほつれ出し 切れ始める。
もっと人間でいて良かったんだ。
もっと人間でいれば良かった。
幸せな思い出がよぎるたび、 ココロの糸がまたプツッと切れる。
視界が歪むたび あたしは笑えなくなる。
あたしの ココロとカラダ、
もっと強くなれ。
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