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カテゴリ:モデルガン
『ワルサー GSP .22LR』 1979年に発売された、東京CMCの至極の逸品。実銃を忠実に再現し、設計は六人部登氏。まさに、マニアによるマニアの為の作品。とはいえ、競技用の銃をモデルアップさせるなんて、勝算有と判断出来たのでしょうか?それとも、利益度外視でも「こだわり」を貫いたのでしょうか?相当リスキーな冒険だった事に、違いなかったと思います。 さてこのモデルですが、最初に驚かされたのは化粧箱の大きさです。通常化粧箱の倍以上の大きさ(高さ)があります。同じ22口径でも、MGCのウッズマンとは全く違っています。そういえば、ウッズマンも競技用モデルでした。ウッズマンの場合は、漫画『ワイルド7』の人気で、勝算有だったんでしょうけど。広告も『ワイルド7』の飛葉ちゃんを大々的に使っていました。 モデル本体も勿論、非常に大きく感じられます。特にドデカイ木製グリップ。握りづらそうで不格好な印象でしたが、握ってみるとこれがビックリ、ベストフィティング。バランスのとれた重量感と絶妙な握り心地に、ホンット感動です。これが実銃なら、正確な的撃ちが「バン・バン」出来そうです。 このモデル最大の特徴と言っても良いと思いますが、通常のモデルと違い、トリガーが上から下に伸ているのでは無く、基部が下から上に向かって伸びています。通常とは、真逆構造となっています。 どんな構造になっているのか、非常に興味が湧くところですが、恐ろしくて分解する気になれません。トリガー・ユニット部は破損し易かったらしく、カスタムショップ・エジプトさんから、交換用のパーツが販売されてい様です。トリガーを引いた感じは何の違和感も無く、通常モデルと何ら変わりありません(カラ撃ちは殆どしてませんので、トリガーを引いただけですけど)。 東京CMCには、同口径の『ルガーMK1』が有りますが、此方も実銃を忠実に再現しています。生きた教科書を世に送り出してきた東京CMCさんは、本当に素晴らしいメーカーですネ。
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