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カテゴリ:きょうびの民主主義
中学生のお母さんからこんな話を聞きました。
日頃目を付けられている、悪ガキ5人組がいます。 恐喝や暴力沙汰を起こすわけでもないが、先生からは「問題児」とレッテルを貼られているのだ。 少年たちは、“いじめられっこ”の部類に属する。 精神年齢の高い女の子達や成績やスポーツの出来る優等生が“いじめっこ”というわけ。 悪ガキ達は、それなりにモンダイジなのかも知れないが、その中に、心優しい子がグループに入ってきた。 おとなしい性格だけに、女の子達や優等生B君達のいじめにもずっと耐えてきたという。 シカトされ続けていたある日、彼はグループの一人に優しい声をかけてもらう。 そこから、彼らとのつき合いが始まった。 彼の得意なゲームの話に付き合ってくれる友達が初めてできたのだ。 それまでのどんよりとした中学生活から、見たことのない青空と明るく暖かい陽射しを感じたことだろう。 人生を振り返れば、中学時代はほんの短い期間だけれど、少年にとっては長く長く感じてしまう。 長い長いトンネルを抜けて、初めて吸う新鮮な空気は、彼にとってどれほど爽やかだったろう。 その中に、いわゆる情緒障害児A君がいるのだが、ある日、授業中に隣のクラスから入ってきたA君と先生が小競り合いを起こす。 先生が、A君をこづく。 A君は先生に反抗して向かって行こうとする。 問題児グループの面々が、A君を取り押さえようとバタバタ。 それを見ていた、優等生B君が、A君と問題児グループを囃し立て火に油を注ぐ。 騒ぎに気づいて駆けつけてきた、学年主任の女の先生は優等生B君に向かってこう言った。 「こんな子達にかまってても、B君にとって何もプラスになることはないで。」と…。 おにいやんは、教育基本法の改正が学校で起こっている問題の解決になるとは思っていない。 むしろ、教育基本法にある民主主義の理念、人権感覚を徹底して教育してこなかったことが問題ではないのかと、常々思っている。 先生達が「問題児」とレッテルを貼り付けた彼らは、ほんとうに問題児なのか? 学校に民主主義や人権感覚が育っているのか、大いに疑問に感じた次第です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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