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カテゴリ:きょうびの民主主義
戦争を兵隊として体験した経済人のS氏が、ある雑誌で語っています。
陸軍士官学校を出た将校や参謀本部にいた将校たちは、「終戦」と呼ばず「敗戦」と呼び、再び国力を回復して次は戦勝国となるのだと主張する。反面、前線にいた兵士たちが猛烈に反発し、「我々は『終戦』でけっこうだ、日本はもう二度と戦争をしない国になるのだ」と主張したと。 修羅場を自身の五感で体験した人は二度と戦争をしないことを望むが、自らの生命の危険を五感で感じることなく、いわば「高見の見物」をしていた人は戦の夢が覚めやらない。なぜか、そんな気がしてなりません。 前首相・現首相・閣僚は靖国神社参拝に拘泥し、戦争の実相を体験もせんくせに軍事力で平和が保持できると妄想している。 でも、軍事力で平和が勝ち取れるのか? アメリカという強大国家の戦力をもってしても、イラクの平和が実現されていないではありませんか。アメリカは、イラクが大量破壊兵器を保有しているという大義名分をデマ宣伝したことを横に置いても、事実、イラクという小国の平和すら武力によって実現されていないことは歴史の真実です。 憲法改正して軍隊を持ちたいと主張する保守政治家が、詰まるところ、何でアメリカのポチなのか?「戦後レジームからの脱却」と口で言いながら、その実、アメリカのポチとしての地位を疑問なく受け入れているのはなぜ??ホントに真に国民の側に立つ愛国心があるのでしょうか? S氏は、「日本は唯一の被爆国」というと同時に、「アメリカは原爆を人類に向けて使用した唯一の国である」と表しています。また、アメリカと日本の価値観は全く正反対だとも。 終戦記念日の今日をさかいに、あすから1年間、太平洋戦争がマスコミから冬眠します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/08/15 10:39:12 PM
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