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『新選組列伝』早乙女貢(新人物往来社)を読み中。
作家によって歴史の捉え方にも、ずいぶん違いがあるんだねぇ。 近藤勇の養子、周平についての記述 「近藤は、この少年が板倉候の落胤だと聞いて養子にしたなどと書いたものがあるが、前述のごとく、信ずるに足りない。三十郎、万太郎が、そんな嘘を口にするとは思えない。武士というものは軽々しく嘘を言わない。常に首がかかっているのだ。今日の上方の軽浮な風潮でものを見ようとする者には、武士の心情や行動はわからない。況んや、冗談で済む話ではない。町人の世界、殊に大阪では、なんでも軽口で済ませるが、金を儲けるのが第一義の思想で、武士の行動を見ようとするところに無理がある。」 司馬遼太郎の『新選組血風録』や『燃えよ剣』を先に読んだ者としては、プッと笑ってしまいました。 勤王の志士についての記述 「先に京都で失敗したから、今度は大坂でというわけだ。大都会を火の海にして市民を殺戮し天下に混乱を起こして、その隙に目的をとげるという、火事場泥棒の計画である。 勤王の志士などと、後年も大見得張っている連中の考えていることは、おおむねこういう非道であった。 大勢の罪のない市民を火事と殺戮の犠牲にして天下を取ろうという連中だった。この連中が明治政府の高官になったのだから、汚職と帝国侵略主義の道へ突き進むのは、当たり前かもしれない。」 明治の英雄も、テロリストだったとか。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/12/26 03:20:51 PM
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