|
カテゴリ:カテゴリ未分類
長谷川正安著『日本の憲法(第三版)』(岩波新書)
長谷川正安氏は、学生時代に講演を聞いて、その明快さにスッとする気持ちになったことをよく覚えています。 ひさびさ図書館で氏の名前を見つけて借りました。 おもしろい引用があったので、そのまま再引用させてもらうことにします。 「本書の初版で、私は日本の官僚の特徴として、官僚生活20年を超える自称『生まれながらの官僚』今井一男(『官僚』)の指摘を引用した。それは、事大主義、保身主義、保守性、消極性、形式主義、画一主義、前例第一、責任回避、秘密主義、繁文縟礼、会議また会議、印判行政、杓子定規、面子主義、出世第一主義、独善性、お役人風、法律万能主義、セクショナリズム、非能率性、非経済性、タイミング無視、浪費性、不親切、人情味皆無などなどである。私も国立大学に40年いて、一つひとつ思い当ることばかりであった。ここにあげられている特徴は、明治憲法下の天皇制官僚がもっていたものであるが・・・」(114頁)云々。 残念ながら、行政書士として高級官僚と接触する機会はないのだけれど 日々、県市町村など地方自治体や国の機関、独立行政法人などの職員と接触する機会の多い仕事柄、なにか通底するものを感じます。 うまいこと言うなぁと納得してしまいました。 いまも変わらず脈々と「伝統」的に引き継がれてはいないのかと・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/07/16 09:16:22 AM
コメント(0) | コメントを書く |