玉虫左太夫の徒然草

父の葬儀後の手続きなどがひと段落したところに、米国から一通の手紙が届いた。

最初、誰から来たものなのか、なぜ自分に届いたのか、全く検討がつかなかった。
ボストンから帰国している次男に助けてもらって、解読しながら、去年のある事件に思い当たった。

今年は父の死を迎えたのだから、悪い年であることは間違いないが、
昨年の暮れも、この事件のせいで、落ち込んでいたことは事実である。

その事件とは、米国のシリコンバレーに出張に行った際に起こった、盗難事件のことだ。
盗難と言っても、穏やかなものでなく、レンタカーの後部座席の窓を粉々に破壊されて
起こった盗難（出張のビジネスバックを丸ごと）だったので、ショッキングな事件だった。

この日は、次男の友人がGoogle本社を案内してくれた後、テニスを楽しみ、
翌日の日本への帰国の前に、次男・友人・ガールフレンドと夕食を楽しんだ直後に
おきた。サンフランシスコ空港に向かう途中でのこと。

場所はスタンフォード大学（パルアルト）のイタリアンレストランの駐車場。
パスポートや財布･携帯などは、レストランに身に着けて、その他の出張道具類が
その盗難にあったバッグに入っていた。

食事を終えて車に戻って、ガラスが飛び散る現場から、警察に通報。
問題は、そのカバンの中に、会社のＰＣが入っていたこと。
PCはInformation Securityの最大のConfidentialのものだから、即ITに連絡し
しかるべき処置はしたものの、車にPCを残したことはSecurity違反として、会社でも
大きく取り上げられた。

長くなったが、要するに米国Probation Departmentという見慣れない機関から
届いた手紙は、その盗難事件の犯人が保護観察になったという通知書らしい。

人生、何が起きるかわからないもの。
楽しい食事の語らいだったのが、一転して、盗難事件で暗転することもある。
2017年は良い年だったと12月の初めにブログに書いていたのが、一転して
父の急逝を迎えることになった。