玉虫左太夫の徒然草

時代の荒波を乗り越える基礎体力とは

現代は、歴史の中でも初めてといってもいい、ストレス社会だ。失われた２０年を通過中の我々にとって、非常に「生きにくい社会」だ。しかも、「生活の豊かさ」を実現した後にやってきた「ストレス社会」だけにたちが悪い。 自殺も多いし、少子化問題もあれば、国家財政の問題、放射能の影響と乗り越えねばならぬ問題が山積みだ。 さて、我々には生活の上で、次々と襲ってくる問題・荒波を乗り越える基礎体力が必要だと思う。 それはどのように培われるべきか。 手前味噌ではあるが、自分の経験では次のようなことではないか。 １．健康（徹夜やハードスケジュール、精神的なことも乗り越えられるタフな肉体） ２．家族力（危機を迎えた時の親子・夫婦・兄弟のサポート力） ３．確固たる哲学・歴史観・社会観（問題が起きても揺るがない信念、夢を追い続けるための基礎となる理想みないなもの） ４．親友（ピンチを迎えた時に支え・励ます友） ５．楽しむ力（楽天性・心配しすぎない・遊び心） これを見つけるのが、特に１０代後半から２０代にかけてではないか。 どれも中途半端な「ヤワ」なものではだめだ。 徹底的に格闘して、勉強して・鍛えて掴み取る必要があるものだ。

役所のタテマエ仕事

昨日は、長男の運転免許取得のための、コース練習に立ち会った。 免許センターのコースをマイカーで練習するために、の任意保険書類が必要だった。 ところが、必要書類のうち、その任意保険の書類だけが宮城においてあって、提示できない。急遽、「偽造」することにした。 実際は、付保してあるのだから、「現物がないと本当にだめか」と、事前に問い合わせたところ、さすがお役所。ダメとのこと。それで、苦肉の策にうってでた。 それは、期限切れの同じ保険の写しを「偽造」する手。 偽造の手は、カラーコピーと数字の切り合わせ。糊とピンセットの世界だ。 時間がなかったので、かなりあせった。とにかく拵えた。 そして、シロウトのやる所詮「偽造」だ。注意深い人だったら、誰でも「細工した」とわかるもの。 とにかく、必要書類ということで、提出した。 緊張の一瞬。 免許センターの人が見たのは、任意保険の保険番号が事前申請の番号とあっているかだけだった。他の内容など、見なかった。 役所の「タテマエ」が垣間見えた。 必要書類を揃えるために、我々は保険家・カミさん・ウエブサイトを総動員し、走り回り、「偽造」まででして、準備する。でも、役所にとって、たいした意味はなかったのだ。 これじゃ、期限切れの保険書を出してもよかった。 タテマエのお役所仕事には、庶民も肩の力も抜くべきだ。

福井県警からの罰則金がバレた

悪いことは隠せないか・・・ 先々月、北アルプスに向う途中の高速道で、スピード違反でつかまった。 あの朝は、薬師岳に向うはずが、バッテリーのトラブルでJAFを呼んだ為、出発が大幅に遅れた。翌日には、岡山にカミさんを迎えにいくため、スケジュールが狂ったことで、「とばしていた」のは事実。 とにかく、福井県を暴走している途中に、つかまった。 捕捉時の速度が１１１キロ。高速制限が８０キロ！（遅すぎ）で３１キロオーバーで罰則金〇〇円。 さて、その通知が福井県警から、ご丁寧にもカミさんの手元に届いて、「御用」となった。 バレるんだなーこれが・・・

愛妻冷凍便が単身腹を癒す

料理をパック詰めにした、愛妻冷凍便が到着した。 確かに、最近弁当や惣菜で済ませることが多い。帰宅してから自炊するのが億劫になるのが現実だ。 手料理でなく、惣菜＋アルコールで済ませると胃腸もおかしくなってくる。 世の中の単身者が、皆、胃腸を壊しているのではないか。 胃腸が落ち着くのは、毎食でなくとも、ご飯＋味噌汁＋手料理のおかずが食べられた時だ。 この夏場に、刺身パック＋惣菜パック＋ビールの日々が続いた。冷えたものが続くと、やはり暖かいものが欲しくなる。 どれ、この週末は、愛妻パックと汁物でも拵えて、腹を落ち着けることとしようか。

女性の涙には弱いが・・・

詳しいことは書かないほうがいいのだが・・・今日のテーマは女性の涙としよう。今年は、女性の涙に相対することが多い。もうちょっと具体的にすると職場での女性の涙。もっと言えば、関西の女性の涙。これに相対することは非常に辛い。第一、こちらはおろおろするばかりだ。しかし・・・いまや、会社の「厳しさ」は男女を問わない。関西の女性は、非常に自己主張が強いけれど、非常に保守的だということに気がついた。自分を守ろうとする意識は強いが、客観的に自分を見られない。だから、変化に弱いし、自分を変えられない。厳しく言えば、非常に「甘い」と、書いてしまったものの、一抹の寂しさはある。それは、今日だけでなく、大阪に来て女性の涙はもう何回かあるのだ・・・それが、何か男女のもつれか、別れ話みたいな艶っぽい話だったらいいけど、そうではなくてビジネスの乾いた話としての涙。男女を問わず、厳しい社会ではある。

千代の富士が苦手にした隆の里

隆の里が亡くなった。私の年代だと、好きだった相撲対戦は次のようなもの。 柏戸ー大鵬 大鵬ー北の富士 北の富士ー玉の島 輪島ー北の湖 北の湖ー千代の富士 隆の里ー千代の富士 北天祐ー若島津 貴乃花ー若乃花 朝青龍ー白鳳 大相撲というものは、好敵手の存在があって、盛り上がる。 隆の里は、間違いなく昭和の名横綱千代の富士のライバルであった。 しかも、千代の富士が苦手としていた相手だった。 黙祷。

好きな仏像

興福寺　天燈鬼興福寺　十大弟子唐招提寺　盧舎那仏薬師寺　聖観音菩薩東大寺　法華堂　月光菩薩像東大寺　戒壇堂　廣目天

戒壇堂・法華堂の仏像が見られなかった！

折角連れて行った、奈良・東大寺のハイライト、戒壇堂と法華堂がどちらも閉鎖中だった！ 　ここの仏像はいいと、前宣伝していただけに、下調べしていなかったことが悔やまれる！ 　よりにもよって戒壇堂は一昨日まではやっていたのに、ついていない。まさか、法華堂もやっていないとは・・・ 　ちょっとショックだったけど、その代わり唐招提寺と薬師寺に足を延ばせたので、それ良しとしよう。

大阪のお好み焼きに「いつ死んでもいい！」

大阪　道頓堀「美津の」にて今週は、母と姉夫婦が大阪を訪れている。今日は、車で奈良に案内する。 それにしても大阪単身は悪くない。それは、大阪の食文化を堪能できるから。 大阪は道頓堀ー大阪城ー梅田スカイパークというコースを案内したが、特に道頓堀周辺は、食道楽の街の面目躍如だった。特に喜んでもらったのは、やはりタコ焼きとお好み焼きだった。 　お好み焼きの激戦区だけあって、評判の店「美津の」の山芋焼きは最高だった。おふくろも「これでいつ死んでもいい」を繰返した。 　お好み焼きごときで、「死んでもいい」と言われたらお店も本望だろう。 　本当は、夕飯に新世界の串揚げを考えていたのだが、姉が梅田スカイパークの「空中庭園」に行きたがったので、食べられなかった。 　大阪食文化の花は、道頓堀・新世界・鶴橋にあると思う。仕事の帰りに一杯の時は、こういった所に寄れるのが、大阪単身の醍醐味だ。 　単身赴任の不便さと、楽しさが満喫できるのが大阪。

「裏をとる」

「影で動く」「裏で動く」「〇〇にわからないように、調べる」みたいなことが、会社ではよくある。これが、苦手だし嫌いだ。 　人事に関る話だと、キナクサイというか、異動や退職に繋がる話だったりする。長いサラリーマン人生だから、「裏で動いたり、動かれたり」した経験は、数々ある。 　そこまでいかないくても、「裏をとる」という動きをする人がいる。要は、客観的事実を確かめるために、複数の意見を聴くこと。これは悪いことではない。私もやらないではない。 　Aという情報をマーケット部門から聞いたとする。営業に、それが事実か確認したりする。 　「裏をとる」は正当な行為としても「裏で動く」は、やりたくない。なるべくなら・・・ 　サッカー用語で「裏をとられる」とは、デフェンスの背後にボールを出されることで、「背後を突かれる」ことだ。 　「裏で動かれた｣場合は、「背後を突かれる」になる。 　「隠密裏に、事を進める」のも気持ちの良いことではない。 　仕事上で、ある人と話を進めていて、前に進まない時がある。そんな時、「その人をさておいて」、話が進む人と仕事を前に動かす。 　「裏で動かざるをえない」ことがあるということ。 　仕事というものは、やっかいなものだ。

休日出勤と映画三昧の週末

土日は、仕事がたまってしまったので、久しぶりに休日出勤で働いた。通常は、家で仕事をするのだが、イマイチ集中できないので、会社でやることにした。 　これが、はかどること。邪魔がないので、自分の仕事に集中できるのだ。それは良かったが・・・ 　気分転換として、夜は映画三昧。土日、二本ずつ。DVDで週末を送るのは、世の単身者の日常の風景なんだろう。 　1.The notebook, 2.The time traveler's wife, 3.Flashback, 4.Who Is Cletis Tout? 癒しにもなったし、実際息抜きになった。映画は全く、素晴らしい！ 　映画通ではないので、わからないが感想。 　１は認知症と愛がテーマ。いつも思うのだが、時間と記憶をテーマにして映画が自在に時間を越えられる作品は名作が多い。この映画は評判がイマイチなのは、前半が単調だからだろうか。 　２．これも時間と愛。時間を自在に越えられることは、将来を自在にできることではない。それと将来を知ってしまう苦悩という矛盾もはらむ。映画が時間を越えられるし、この映画がtime travelerのストーリーなので面白さ倍増。 　３．４　シナリオの面白さ。意外性に惹きつけられる。奇想天外ともいえるシナリオを書ける能力にも驚かされるが。。。兎に角退屈じゃない。

メガネなしではメガネは見つからない

今日は、変な夢を見た。 海に飛び込む夢。それが、メガネなしに飛びこんだので、メガネをかけ直して再び飛び込んだ。そして、海底から海面を眺めている夢。 早起きして、眠たくなったのでベッドに横になった数分の間の夢だった。 どうしてこの夢をみたのか？ 二つの関連すること。 一つは、次男のガールフレンドから誕生カードをもらったのだが・・・そこに 今年フロリダの海で経験したシュノーケリング(ダイビング）が楽しかったねと あったこと。キラーゴの美しい海が脳裏に焼きついていること。 もう一つ。これは日本海の日御碕という、これまた美しい浜辺でのこと。 ボートにのって海に出たが、余りに美しいので、ボートから海に飛び込んだ。 ところが、メガネをしていることを忘れて、飛び込んだものだから、メガネを 海底に落としてしまった。 悲しいかな、海底は２－３メートルくらいで、潜れるのだけれど、今度は メガネなしでは、メガネを探せない！！ その二つの思い出が、ミックスして現われたような夢だった。

税務調査は心臓に悪い

　今週は、税務監査に追われている。これまで、経理マンとして４回の税務監査を経験しているが、毎回何かしらの事件が起きる。 　今回驚いたのは、経理の重要書類が入っている金庫兼キャビネットまで、中身をチェックされたことだ。検査官が、そこまで立入ることは、経験したことがないので、正直ビビッた。実は、まだ新しい事務所なので、自分でさえ、中身がなんなのかわからない書類もある。 　特に何かを隠しているわけではないが、「キャビネットを拝見させてください」「そのファイルは何ですか」「上の引出しも見せてください」のやりとりには、ドキドキした。 　幸いにも、これといった問題はなかったけれど、毎回、税務署というのは心臓に悪い。次は「パンツもみせろ」がジョークにならない程だ。 　若かりし頃は、半導体の巨額設備投資をしている時期、その経理処理で、税務官と大論争になったことがある。その金額は税額で数億に達する話だった。 　自分は税務の知識が詳しいわけではなかったが、それなりの論陣を張ったつもりだった。しかし、敵は全国に情報があり、かつ税務のプロ。そんなに甘くはなかった。思い出すのは、若い税務官に「恫喝｣されたことだ。 　この数億をめぐる問題は、親会社などの関連半導体企業にも影響を及ぼす税務解釈の問題だったので、結局顧問税理士と上席税務官が話しをつけて追徴はされなかった。

気仙沼・放射能・夫婦の修復

先週末は、宮城に帰省。大よそ三つの目的があった。カミさんとの関係改善、気仙沼行き、近所の友人夫婦と飲み会。 　金曜の夜に着いて、月曜の朝に大阪に戻る時間的制約の中、この三つを成し遂げることは、少し無理があった。 　一番失敗したのは、気仙沼行きに固執したこと。これが、思ったより時間を食ってしまった。高速で事故があったためだ。固執したのは、もちろん、震災後の気仙沼にどうしても行ってみたかったこと。 　高速を一ノ関インターで降りるのが一番早い。ところがネックは、高速フリーの特典を得るために、ETCでなく一般ゲートを通過しなくてはならないこと。事故があったせいもあって、なんとこれに１時間も食われてしまった。 　通常は２時間で行かれるところなのに・・・ 　さて、このせいで予定が狂い、早めに自宅に戻って友人の夕食の食材（野菜）を買って帰るはずが、ギリギリになってしまった。自宅近くの野菜を買えばいいものを時間がなくなったので、気仙沼から帰る途中の道の駅での買物になった。しかし、その道の駅は、一ノ関近くで、例の放射能スポットエリアに近いところだった。 　帰って野菜を調理始めてから、そのことに気がついて友人に放射能のついている野菜は出せないなどと、また修復されかかった夫婦関係にヒビ・・・ 「なんでまた、遅く帰ってきて、そんな野菜を買ってくるのか」と怒られた・・・ 　なんだか、気仙沼・放射能・夫婦喧嘩の三題話みたいになった。隣人夫婦とは楽しい夕食にはなったから、結局楽しい週末だったのが救い。

放射能

ハンコ文化とサイン

今週は、本社の監査対応があって緊張を強いられた。 中でも、少々青ざめたことがあった。 それは、取締役会の議事録に、外人監査役のハンコを押してあったこと。 ご存知の通り、外人は、サインはするが、ハンコを押すという習慣がない。しかも日本に常駐しているわけではないので、必要な書類には、日本側で当人のハンコを押して、必要用件を揃えるということをしていた。 　ところが、それを知って激怒。「俺は、承認した覚えはない」という。 　会社の重要な決定事項だけに、弁護士が作成した書類に、形式的にハンコを押したにすぎないのだが、それがこれだけ大事になるとは・・・ 　結局、重要案件についての、了承メールがあることが証明されて、沈静にむかったのだが、考えさせられた。 　彼らには、ハンコ＝会社印というものがないのだ。すべて、自分の意思で、自分のサインが残っているのかが全て。だから、勝手にハンコが押されているなんていうのは、もっての他。訴訟社会でもあるから、その責任の範囲や、内容にことのほかうるさい。 　これは文化の違いなのだという人もいる。そうではあろう。 　印鑑といっても実物は、カタカナの横文字で、ちょっとユーモラスでさえある。 　不注意だったのは、形式を整えればいいのだと思い込んでいたこと。彼らは、それでは済まさない。

メール時代に届いた誕生カード

次男から、誕生カードのメッセージが届いた。誕生日から３－４日過ぎて届いたので、奴らしいとは思ったが、正直嬉しかった。 長男からは、誕生日の前に、私の好きな日本酒「八海山」のセットが届いた。 家族というものは、ギクシャクする時もあるし、うまくいかない時もある。けれど、楽しいこともたくさんある。 ギクシャクの一つに次男の反抗期という「やっかいな時期」があった。反抗期というのは「人生の感冒」みたいなもの。誰もが通過するのだけれど、家庭が不愉快な気分になる時代ではあった。不思議なもので、これも過ぎてしまえば、「あれはいったいなんだったのか？」というくらい、ケロっと治ってしまう。 親を疎んじ、忌み嫌う状態から一転して、誕生カードを寄こすくらいだからね・・・ははは それにしても、E-MAILの時代に自筆の誕生カードは、米国の習慣でもあるけれど、新鮮だ。

佐藤隆春個展, 仙台丸善アエル１Fで開催(10/21-10-27）

和食通訳は徒労に終わる

上州武尊山　2011.9.25外資系会社にいるために、外人と食事をすることがあるが、苦手なのがグルメ食（懐石料理など）の通訳。 　これでは、イヤーな目にあったことがある。英語で通訳することを委ねている立場の人は、「これは通訳できない、日本の固有のもの」と、「どうだ訳せないだろう」と思っている。 　しかし、実はこれも英語の実力の差で、なんとか訳せる人と手も足も出ない人とに別れる。私が、手も足もでなくて唸っている時に、同席していた英語力の数段上の人が、訳してくれたことがあった。 　料理でいえば、ぬた、くらげの和え物だの、とろろ。食材でも、珍味程、困る。とんぶり、うるか、からすみ、くちこ、くらげ。。。そして、日本の和食を食べさせようという魂胆で、そういった店に無理に連れて行くと、様々な悲劇も起こる。 　そもそも、そういった日本食に全く興味もない場合は、単純に「結構です・食べられません」で終わってしまう。つまり、和食を気に入ってくれるだろうというのは、こちらの思い込みなのだ。 　相手が日本の食文化に造詣が深いか、興味を持ってくれていれば、料理の知識と下勉強が役に立たないこともない。が、ほとんどが徒労に終わる。懐石料理で何も食べられずに、帰りにマックに寄るのが現実だ。

破綻を修復しようとする子供

`薬師峠から折立に下る途中、剣岳方面　2011.10.9　山田洋次が選ぶ日本の映画(家族編）、先週は、夫婦の破綻を、その子供にスポットを当てて描いた相米慎二監督「お引越し」だった。 （NHK　BS　日曜１０時）　子供は、両親の破綻・離別に心を痛め、自ら傷つき、修復を求めて奔走する。９３年の作品ではあるが、離婚の実態としては、見事に真実を突いている。 　自分も両親の夫婦ケンカが続いて、不安になったとき、姉と姉弟揃って叔父に相談に行ったことがある。私の子供達は、親の「言い争い」は日常茶飯事だったせいか、「またやっている」という感じだったろうか。 　「お引越し」の映画では、その子供はどちらかといえば、父親に同情的で母親に反発していた。パターンがあるのかどうかはわからないが、同性に反発し、異性の親に同情することが多いような気がする。我が家の場合は、どちらの親にも同情することはない。　ここ一年の遠距離生活でも、スカイプで喧嘩が生じた際は、三男がフォローの電話をよこしたりする。子供には、そういった家族を修復しようとする本能と能力があるのかもしれない。 　こちらが励まさねばならぬ浪人中の三男に慰められた形・・・。親の形無しだ！？

勝間和代から佐高信への揺れ戻り

薬師平から見えた槍ヶ岳かなり恥ずかしい話だが、この２－３年、実は自分は勝間和代の愛読者であった。 　何故なのか考えてみると彼女の会計士としのバックグランドや、「自分をGoogle化する方法」に見られる仕事の上の最新スキルを取り込む能力に、自分の仕事の指針になる匂いがしたからだと思う。 　一方、１０－２０年前頃は、アンチ企業派としての佐高信を愛読していた。彼の「社畜」といった言い放ち、毒が好きだった。そして、彼の本もほとんど読みつくした頃、勝間和代が現れて、偶然渡米して本棚の整理を迫られた時に、佐高信の本は全部捨てた。 　それは外資系会社で生きている自分に、アンチ企業派の佐高信は、もはや時代遅れだと思ったから。 しかし、最近、彼と西部遭の「ベストセラー炎上」を読んで、勝間和代を愛読していた自分が、ちょっと視点がボケていたのかと自覚した。「何を見ていたのか」と。 　そして、勝間和代と佐高信の間を、周期的に揺れ動く自分のバランス感覚こそが正しいのかもしれないと思う。これは、例えば、西尾幹二と佐高信との間のバランスでもいい。左右の極。アンチ企業・企業の極。盲目になっていることが、一番危うい。

偏食の外人に、折角の天婦羅が泣いていた

今週は、監査で米国から二人が来日している。その対応で超多忙なのだが、二人と夕食をともにして、かなり困った。 　これまでの外人との食事の経験の結論は、回転寿司・牛タン・ラーメン・カレー・お好み焼き・たこ焼きなど、日本人が好きな食べ物を彼らは好まないこと。むしろ、昔から典型的に日本の食事文化と言われる、天婦羅・うなぎ・串揚げ・鉄板焼き（ステーキ）などをディナーに考えていた。 　そして、初日。彼らを天婦羅屋に連れて行った。一人は案の定、とても喜んだのだが、問題はもうひとり。 　彼女は、魚はだめ。野菜もだめ。なんと天婦羅屋で、食べられるものがなかった。唯一口にできたのは、ビールとご飯。いやー申し訳ないことをした、昼間連れて行った、イタリアンレストランでも、注文したピザの上にのっているバジルやトマトをよけて食していたので、どうもおかしいとは思ったのだが・・・ 　今日は、この人を肉中心の店に連れていったけど、それでも食べられたのは、なんと鶏肉の塩焼きだけ。「照り焼き」が嫌いだというから、塩コショウだけで焼いてくれと、念入りに頼んだ。 　こういう偏食の人の対応はどうしようもない。普通は食文化・説明で盛り上がるのものを、拒絶反応を示すのだから、しょうがない。世界には色んな人がいる。 　昨日の天婦羅では、店の人が甲斐甲斐しく、「これはどうか、あれはどうか」薦めたが、結局一口も食せない。四季の野菜も泣いていただろう。

パターンプラックテイス型の脳

薬師岳からみえた後立山連峰　2011.10.09三男は、小学校５年から高校２年までを米国で過ごした。米国の高校２年を終わろうという時期に、日本のいわゆる進学校の高校１年に編入した。 米国の現地校で、米国の教育を受けた子が、通常の日本の大学受験をパスすることは並大抵ではない。何が違うのだろうか。 日本の大学受験用の教育・勉強というものは、「パターンプラックティス」なのではないかという仮説を立ててみる。（カミさんが今、言語学を勉強しているので教えてもらった。） 要は、暗記中心の学習。カッコの中を埋めさせたり、文型や文法を覚えるような学習。これが日本の受験教育の主流だと思う。 一方、米国の教育は全く違う。英語の覚え方でいえば「コミュニケーション」中心型というか、パターン認識型でない教育だ。 我々日本で小学・中学・高校で、受験の洗礼を受けて身につく物とは、「パターンプラックテイス」の産物が多い。逆に暗記物が身についていなければ、受験に合格することはできない。 米国で７年間の教育を受けた三男の脳は、パターンプラックティス型の脳ではない。この脳を日本の大学受験用の脳に切り替えねばならないのだ。 何かもったいない話のような気もするが、浪人中の三男は、この「パターンプラックティス」型の極にいる訳だ。だが、彼が自分で選んだ道でもある。今は、ただ見守るしかない・・・

記憶の風景

家族の思い出を呼び起こす時、自分の育った実家の風景が蘇る。 たとえば、物置。古い道具や、風呂を焚く薪や亜炭などを置いてあった。それが、悪いことをした時に閉じ込める「懲罰」の場ともなった。何せ、物置は暗い所だから、幼い子供にとって物置は怖い場所だ。 そして風呂には煙突が伸びていて、そこからはきだされる煙で、夕暮れ時は煙かったのだ。薪割りや、亜炭割は子供の仕事で、風呂焚きもそう。紙くずに火をつけてから、薪、亜炭と上手に火を広げていかねばならない。 細かい手順としては、前日の灰をかきだす。カミをくべる。その上に細い薪をのせて、マッチで火をつける。太い薪をたす。火が強くなったら亜炭を足す。 当時の風呂には、湯加減の調整などないから、風呂に入っている途中にぬるくなって「亜炭をくべて」と叫ばれて、亜炭を足しにいくこともある。 物置、風呂の次は、台所の下水・物干し周辺。昔は、家から出る紙くずは自分の家で焼やしていた。だから、秋の枯葉を集めれば、それを燃やして芋をくべて焚き火が出来た。 台所の下水管が流れる場所は、コンクリートの蓋があって、そこは糸ミミズの住処であった。この糸ミミズは金魚の餌になった。 記憶の風景だ。

体が火照って眠れない

　薬師岳に登る途中、薬師平からみえた槍ヶ岳　2011.10.9連休で体を酷使して、疲れ切っているはずなのに、なぜか逆に眠れない。困ったもんだ。早く眠って明日に備えたいのだが、しょうがない。 孤独（独立）と家庭（結合）について書こう。 　単身赴任となって１０ヶ月か経過した。浪人生の息子がいることや、諸般の事情で、カミさんが私の面倒を見ることは皆無だった。それが、今週は初めて、「気の毒」と思ったせいか知らないが、大阪にやってきて、冷蔵庫に作り置きの料理などを拵えてくれた。これは、ありがたいことだ。 　さて、単身や、一人暮らしは、この社会には珍しいことではない。 　山に行っては、お年寄りの単独登山はあるし、義父も高齢で一人暮らし。家族や結婚を嫌って、敢えて独身と貫く人もいる。 　しかし一人身になって、あはり家族が見に沁みるということもある。 　家族の絆を深めるためには、逆に一人になってみる方がいいともいえる。子供に敢えて独立を迫るのは、家族の大切さを勉強させるためでもある。ひきこもりや、パラサイトの弊害も、過保護に子供を大事にし過ぎて、失敗している。 　独立と家族は、いつも裏腹。自立と依存も裏腹。どちらだけでもだめだ。 　結婚や家族が共同生活をする上での摩擦や煩わしさは、一人生活をする孤独や侘しさと裏腹。 　自立や独立は、家族というバックボーンがあって、初めて成し遂げられる。（眠れないせいか、まともなことしか、書けないや！）

薬師岳からのご来光

我ながら、この連休は、山にも登ったし長距離ドライブで、大阪ー富山ー岡山ー大阪を駆け巡った。そして、最後の連休の日に、仕事をしているのだから、タフではある。 さて、登ったのは富山の薬師岳。出発は土曜朝３時。本当は１２時に出発のはずだったのに、何とバッテリーがあがっていて、JAFのお世話になってしまった。 現地の登り口に、１０時に到着。ちょっと遅かった！そこから薬師峠テントサイトに着いたのが、３時。天気はまずまず。明朝に備えて、早めに眠った。 　ところで、この夜は冷え込みが厳しかった。毛糸のセーターと寝袋でも、寒い。こういう時は、頭からスッポリもぐって、自分の息で、シュラフ内も暖めるのがコツ。何とか熟睡できた。 　早朝３時。今回は、ヘッドランプが命だから、電池にぬかりはない。空は満天の星。天気予報でも快晴が約束されている。霜が降りて、氷が張っていたから、稜線は氷点下に行っていた。 　毛糸の帽子とスキー用手袋で完全防備。登りだけれど、満天の星と、ご来光の期待で、快調に登る。途中４時過ぎ、薬師小屋を出発する一行と出くわす。かなりの人数だった。やはり、考えることは同じか。 　頂上到着が、５時１０分前後。稜線が赤く染まり始めたが、日の出時刻の５時４５分にはまだ時間がある。それでも、立山・剣から後立山連峰、北アルプス連峰が、３６０度に見渡せた。そして、彼方には富士山も見える。 　５時４５分。「お出ましだ！」の声で、ご来光と知る。夢中でシャッターを切るが、ご来光の輝かしい瞬間はわりと短い。あっという間に、動いてしまうから、シャッターチャンスは短い間だ。 　まだ、日本海からの風も穏やかな時間だったので、３６０度の眺望を堪能して、早めに頂上を後にする。なんせ、今度は５時間で駆け下って、岡山までドライブだもの。 　下りは下りで、霜が降りたチングルマなど、カメラを楽しみながら、降りた。登山口到着が日曜１１時半。 　そこから北陸道を一路岡山は津山へ。眠気覚ましに、ドリンク剤を補給。 二度ほど休みをとって、約５２０キロを走破。富山インターから、岡山県院庄インターまで。目的の義父の自宅到着が１８時半！ 　体力あるなー。詳しくは、写真を見てください。

佐藤隆春が広島三越で個展開催中(１０月１０日まで）

従兄弟が広島三越で、個展開催中です。是非お出かけください。

自分の匂いに気がつける？

自分の口臭に、自分で気がつくことができるか？基本的にはノーだろう。 ただ、自分の匂いにハッとすることがないでもない。 まず、枕。臭いとは思わないが・・・自分の匂いではある。 スーツ。仕事の匂いでもある。 口ひげをはやしているのだが、これから匂うこともある。 加齢臭は、確かに辟易する。強烈な加齢臭をもつ年配の方の隣に坐ったことがある。これは、注意せねばならないと思った。他人事とはいえない。 口臭は、基本的に口内のケアにあると思うのだが、昼食後などは歯磨きする以外に手はないだろう。 自ら加齢臭を嗅いでもらいたくないので、会話をする時も一定の距離を置くようにしてる。それとコロン。考えすぎであってほしいが・・・

水辺の遊びも好き

今週末は、本当は上高地に行きたかったのだが、天気がイマイチという情報があったので、もう一つの課題＝若狭湾にドライブしてみた。 　この地域は、私の地元宮城県の三陸と共通点がある。三陸ほどリアス式海岸とはいえないが、入り江がいくつもあって、近海で養殖や沿岸漁業ができる。今回、改めて認識したのは、釣り人口が多いということ。 　週末とはいえ、釣りキチの車とチャーターボートが若狭湾のあるゆるスポットに見受けられる。大阪・京都などの大都市が近い分、震災前の三陸よりも、釣りの出掛けやすい環境がある。 　そして日本海の海の幸が、いつでも手に入るのだ。釣りに詳しいわけではないので、彼らの狙いがどんな魚種なのかわからないが、出会った人に聞いてみたら、砂浜だとキス、磯でアアオリイカと言っていた。 　さて、今回のドライブで改めて認識したもう一つ。日本は海の幸、川の幸、水辺で暮らしていること。大津波という「神の怒り」に触れはしたが、それでも大自然の恵みで生活している。 　海・川の幸で生計を立てている訳ではないが、我が家族も海・川には遊んでもらった。子供達とボートで川下り、海釣り。水辺での遊びが多かっただけに、そのリスクにも晒されることもあった。 　最悪は水難にもつながる。実際、なんども危ない場面はあった。海に遊びにいって大波をかぶってしまったこと。川では、親の目の前で次男が溺れ・流されていった。必至で片腕を握って救ったものの、危うい一瞬だった。 　川辺のキャンプで、次男・三男が１時間近く行方不明になったこともある。一つは宮城県の鬼首キャンプ場での出来事。一つは山形の飯豊キャンプ場。海の幸・川の幸に同時に潜む、水辺で生活する危険。 　最近、山好きのせいで、山のことばかりブログに書いていたが、何の、水辺も大好きだ。

大きな価値観の確認行為

結婚はゴールではないけれど、これをめざして、披露宴の招待状が届いたり、急展開をみせたり、破綻したり、友人や知人に目まぐるしい状況がある。 　では、自分の結婚前夜はどうだったのか？ 　自分の場合は、大学４年間の付き合いの後、就職後２年目で結婚した。割りと早めかもしれないが、大学４年間があったので、約５年強の付き合いの後での「ゴール」だったわけだ。 　就職が東京と仙台と離れたのだが、結婚式に到達するまでに、婚約・結納などのそれなりの儀式を経た上での結婚生活の開始だった。 　何度かブログの話題になるが、我が夫婦はその当時から、よく「ケンカ」をしていたと思う。結婚生活約３０年の「ケンカ」の共通のテーマは、育った家族や環境の価値観の違いだと思う。どうしても守りたい自分の価値観が否定されたり、許容できない域に達した場合、「ケンカ」になりやすい。 　「この３０年間、よく『もった』」ともらすとカミさんのたしなめられるが、これは半分の真実。家族や生活の価値観が大きく違うと、いつかどこかの時点で飽和点に達して、ケンカになったり破綻に及ぶ場合もある。 　大きな価値観の共通点があって、小さな価値観の違いには目をつぶれる夫婦であれば、『もつ』。そこは、主張すべきことと、妥協すべきことの両立が求められる。 　恋愛から結婚にいたるプロセスは、異なった環境に育った二人の「大きな価値観」の確認のプロセスだと思うのだ。 　昨今の結婚事情では、婚約・結納などの儀式が省かれる場合もあるが、これも時間的な猶予と、親族・家族の確認行為なのだ。 　その中で、最近披露宴が中止となったカップルもあるが、これは相手が生涯の伴侶足りえるのかを真摯に考えた確認行為の残念な結果ではあるが、全うな確認行為ではあった。 　また、儀式などを経ずにいきなり「同居生活」へと突入を求めるカップルもある。 　機運やタイミングは非常に大切なことで、「その機を逃せば・・・」ということで、逆に「盛り上がり」が冷めていくことは良くない。 　でも・・・数々の「夫婦の難局」乗り切ってきた立場から言えば、「大きな価値観の確認行為」は、しっかりと時間をかけてやってほしい。

高飛車なエージェント

カミさんには、ブログに書かないように釘をさされるのだが、そいうわれると、逆に閃いてしまうのがブログというもの。 　転職斡旋会社について語りだすと、止まらないかもしれない。 　それは、転職活動では、斡旋会社とは必ずしもうまくいかなかったから。はっきりいえば、苦々しい思い出が尽きない。 　その一つ。その転職斡旋会社の応接室に入るや否や、着席した位置などについて「指導」を受けたことだ。私は、面接者として相応しくない席に坐ったらしい。 　４０代転職者はプライドを捨てて、転職に望むべきと言われるが、私はその手の「指導」が大嫌い。 　しかも、転職斡旋であり、転職支援なのだから、お客様は転職する自分ではないか。それが、斡旋会社がお客様より大きな顔をするのはなぜなのか？ 　ということで、「転職を果たしたいのでよろしくたのむ」といった、こちらがペコペコする話ではない。斡旋会社の担当者の一部には、転職志望者はペコペコ諂うべきと勘違いしている人がいる。 　 　だから、こういった担当者との関係がうまくいく訳がない。この担当者は、「高望みしても見つからない」「妥協しなければ成功しない」ばかりだった。 　この斡旋会社とは、すぐに付き合うのをやめたが、この類のサポートをされたのでは、転職する側のマインドも、同じようになってしまうだろう。ネガティブ思考の旧態依然の自称「転職エージェント」は、百害あって一利なし。

滑稽な転職斡旋会社

４０代になって転職した頃は、仙台ー東京を何往復もして面接活動をしていた。思い出すのは、とあるテレビショッピングの会社の面接。何社も履歴書で通らなかったり、面接で落ちたりを繰返していた後に、その会社とは社長面接まで漕ぎ着けて、内定をもらった。 　ところが、不思議なもので、面接に落ち続けていた状況から一転して、他の複数の会社からも内定をもらってしまった。そのうちの一つが、海外工場への転職の話だった。 　家族・親族の協議を経て、、結局海外転職の道を選ぶことになり、内定をもらった会社にお断りするハメになった。 　その時の、斡旋会社の「慌てぶり」は、今思い出しても滑稽だった。「斡旋会社取り分の〇％分を年収にプラスするから、断らないでくれ」と懇願された。転職斡旋会社の担当者というものは、たいてい応募者と会社の面接の成り行きを見守るだけで、何もしないし、何もできない。まだ、ましな斡旋会社はまめにコミュニケーションをとってくれるが、この会社の場合は、「落ち続ける」のを目のあたりにしているので、どうせこの応募者に「目はない」と、親切な応対とは遠い態度だった。 　それが、内定がもらえるや、態度を一変。その会社に決めるよう、懇願に変わるのだから、何をかいわん。こちらにしてもれば、不利な状況が一転、複数の内定を手にしているのだから、どうにでも動ける。 　その斡旋会社は、「あなたが内定を蹴ったら、私が会社から信用されなくなる」とまで言った。こちらが内定を取れなくて、惨めな思いをしている時に、なんらアドバイスすることなく、状況が変わって態度を返るなんて、こちらこそ信用できないよ。 　結局、その斡旋会社の顔を立てることなど、出来なかった。 　ただ、内定をくれた会社の面接者にだけは、「顔をたてる」べきかなと感じて、「陳謝の手紙」を送った。その手紙は、渡米は若い頃からの夢で、どうしてもかなえたいことなので、偶然受かってしまった別の内定先に行くことを許してほしいといった内容だった。 　待遇条件からいえば、国内にあるそのテレビショッピングの会社のほうが良かったのだが、渡米転職のほうに夢を感じたのだ。 　今でも、その会社をテレビで目にすると、あの斡旋会社の「滑稽な対応」を思い出す。

山道具の失敗

　百名山も７０座を踏破したけれど、毎回、道具で失敗する。時間がなくて、リュックに物を突っ込んで、とりあえず出発するから失敗する。 　今回の失敗。ヘッドランプの電池が切れていた。これで何が起きたか！暗がりを出発したものの、明かりがないので標識の文字が判明できず、登山口がわからない。で・・・標識の文字が判明できる程、明るくなるまで待った！（朝の５時前後の十数分のこと） 　ボンベとコンロは持っていったのに、コーヒーやスープのもとなど、体を温める飲み物を持っていかなかった。これは、山の気温を正確に予測していなかったことによる。この季節は、下手をすれば零度近くになることもあるのだ。 　手袋。これも上と同様の失敗だが、特に軍手などでは不十分。雨などに合うと、防水のものでないと役に立たない。 　スパッツ。泥道では、泥の跳ね上がりで、ズボンの裾がエライことになる。すれ違う登山者がスパッツをつけてるのを見て、どうして必要なのか理解できなかった。しかし、泥道でなくとも、夜露に濡れた草原や笹地帯を歩く時、役に立つ。暑い時は、暑苦しいというか邪魔になるが、夏以外は必需品なのだ。 　帽子。これは、季節によって違うものにするべき。秋には、耳を暖めることも考えて、毛糸の帽子が心地良い場合がある。

自然のきのこが食せないとは！

今回、歩き回った地域もやはり福島第一原発の影響があった。それは、尾瀬・上州の周辺にも放射能が散ってしまったこと。 　そして、困るのは、私の好きなきのこも汚染されてしまい、しばらくは自然のきのこを食することは、非常に危険になってしまったこと。 　武尊山を歩いていて、埼玉きのこ研究会の一行に出会った。話を聞いてみても、「観察するしかできない」と嘆いていた。残念ながら、きのこはセシウムの吸収率が良く、そしてセシウムの半減期は長い。ということは、福島を中心にかなり日本の広範囲の自然のきのこは、少なくとも私が生きているうちは食せない。もっと正確にいえば、食べることはできるけど、非常に危険が高い。 　これは、きのこファンにとっては痛恨事だ。

至仏山と武尊山

宮城から、一路、尾瀬方面に向かったのが、夜中の２時過ぎ。このところ、雨続きで、思うように歩けなかったので、鬱憤が溜まっていたことは事実。 　申し訳ないが、被災地の特典を生かして東北道を使用。宇都宮ー日光ー金精峠経由で、鳩待峠へ。 　尾瀬は、まだ紅葉前ではあったが、連休ということもあって、登山客が結構いた。バスの運転手は、震災後はめっきり客足が途絶えたと嘆いていたが、至仏山の山頂は、登山客で「ひしめくほど」。尾瀬ヶ原はわからないが、土曜日に至仏山に登ったのは５百はくだらないと思う。 　景気が悪いせいか、癒しの登山ブームと呼ぶべきか。 　兎も角も、天気も良いせいで、尾瀬ヶ原・燧ケ岳の展望は最高であった。 　さて、至仏山を下山したのが２時頃。今回は、二つ目の武尊山に登るかどうか、少し迷った。体力的な自信がないことと、家に帰れば、それはそれで寛げるから、その誘惑と戦ったというところ。 　それも、温泉に入ったりして、時間が過ぎていくうちに、泊らざるをえなくなった。そこで、向かったのが武尊牧場キャンプ場。 　山登り時の基本は、キャンプ場でのテント泊だ。このキャンプ場は、オートキャンプとは謳っていないが、日光白根連山の眺めが抜群のキャンプ場だった。 　ライトの電池が切れていて、早朝の歩きだしが出来なかったが、５時、薄明かりの中で出発。早朝は、足がはかどり、快調。 　どうして、ここまで山歩きが好きなのかと思う程だ。しかし、武尊山はそれ以上に、期待に答える山だった。昨日登った、至仏山・燧ケ岳の眺めは最高。登山道が泥で荒れていたが、それにもまして、岩と緑のコンビネーションが丁度いい山だった。

煮崩れするガンモは許せない！？

三連休は、カミさんの手料理と山三昧で、遊ばしてもらった。カミさんの手料理は、少し秋めいてきたので、おでんだった。そこでひと騒動。 ガンモでもめた。私とではない。 　スーパーで買ったガンモをおでんにしたら、煮崩れて、箸で掴めない代物だった。折角、３時間も煮て、出来あがったものガンモに腹を立てて、スーパーに苦情連絡。「安かったから買ったものの、こんなガンモみたことない」と・・・ 　３０分後、スーパーの担当者が飛んできた。玄関先で、当のガンモを試食してみて、成程カミサンの言い分に納得。「業者にも謝りに来させる」と平謝りで帰っていった。 　翌日、当のガンモ業者が、来訪。「おたくのガンモで、まともなおでんが出来るか試してほしい」。ところが、その当の安売りのガンモは完売で、残ってないそうだ。安売りでない。まともなガンモは残っているとか。我が家の「煮崩れガンモ」を全部回収していった。 　安売りのガンモが煮崩れするからと、苦情を言う主婦は皆無のようだ。だが、我がカミさんは、「怒り心頭」に発して連絡した。この手の主婦を敵に回すと怖いぞー。 　おそらく、スーパーの安売り用に、コストの安い素材を使用したのだと思う。製造法にも問題があったのかもしれない。たかがガンモされど、ガンモ。

「自分の子供はもっと厳しく育てる」！？

三男が今、大学受験の浪人中。東日本の震災を見たせいもあって、一応医学部志望。ただ、「伸びない」とあせりをみせている。 　米国で高校生活を謳歌していたところを、３年前、親の事情で帰国せざるをえなくなった。米国で６年暮らした後の、日本で進学高校への転入は、半端ではなかったはず。時々「あのまま米国にいられれば」とこぼされることが、親としては一番つらい。 　ただ、この三男は、私の言うことを悉く聞かない子供だった。「本を読め、漢字は大事だ、勉強は積み重ねだ」などの私の小言を全て、はねのける。「僕はやらなくていい」と、あまり勉強に熱心でないマイウエイの子供だったのだ。 　それが日本の大学受験に接して、浪人生活に突入。そりゃ、大学受験は特殊世界だし、日本の子供達が長年「積重ね」ても中々突破できない代物だ。「積み重ね」がない上に、難関に挑戦しようとしてる。 　そして、ここにきて、私にこんなことを言う。「自分の子供はもっと厳しく教育する」だって・・・

今年は荒れなかった！カミさんの誕生日

昨日土曜日は、カミさんの誕生日。 金曜日に、大阪で深夜にかけて飲んだので、土曜の朝は、危うく伊丹空港に間に合わないところだった。しかし、カミサンの誕生日に帰らないわけにはいかない。 　そして、当の誕生日の贈り物は、定番の花とワインにした。それに、料理の手がかからないようにと、フランスパンなどと用意した。ところが・・・、三男が帰って、それを見るなり「これじゃ、足りないでしょ・・・」と一言。「どこか外に行こう」ということになった・・・。折角、準備したのに・・・ 　でもって、家の近くのイタリアンレストランに行くことにした。成り行き上、しょうがない。三男の奴、「よけいなことを」と思ったが、しょうがない。 　イタリアンでのパスタ・ピザは、結構満足できたらしく、カミさんは機嫌が良かった。何しろ、彼女の誕生日は例年「荒れる！」のが常。プレゼントに問題があったり、夕食時に彼女が料理する事態になろうものなら、不穏な空気になっていく。今年は、どうよやらその事態は回避できたようだ・・・

一升瓶を空けたあの頃

昔の日本酒の飲み方を思い出すと、かなり豪快な飲み方をした。特に独身時代や、単身時代にそうだった。 　まず、一升瓶を買ってくる。大体、一升千五百円前後の二級酒。これをまず、どんとテーブルに置く。大体、夕刻かな・・・。 　単身の頃だと、NHKの大相撲が盛り上がる４時頃に始める。酒の肴は、オニオンスライス。金がないからね・・・それでも、プラス、ホヤとか安い海産物とお煎餅。チーズもつけたかな・・・ 　湯飲み茶碗で、ゴクゴクと始める。一人でね・・・。一升瓶は、それでも割りと早く底が見える。大体、夕刻９時頃かな・・・もう５時間経過してるし、そりゃ、なくなるときはなくなるよ。 　侘しいといえば、侘びしいが、兎に角、常に一升瓶を一人で空けていた。寂しい酔っ払い？ 　今は、もう無理・・・かな。どうだろう・・・まだやれるかも。 　昔、「なんとしても一升飲む」って勢いだったな。 今は、少し「はしたない」。ワインとか、糖分ゼロのビールとか・・・たまには一升瓶で、ドカンといきたいものだ。　つまり、これも、あの頃はストレス発散だったのかな。

ストレス解消法

全くTVのニュースを見ていると、日本列島は災害列島だと思う。こうまでも地震・津波・台風と次々と襲われるのだから・・・　　 　この週末は台風１２号のせいで、部屋にこもりっぱなし。洗濯にアイロンに、掃除に料理とイソイソとこなした。それと読書三昧ができたので、悪くはない週末だ。（「決断できない日本」「日本中枢の崩壊」「われ日本海の橋とならん」） 　さて、週末に体も心も休ませるのは、仕事上のストレス解消のためであることは間違いない。残念ながら現代は、ストレスだらけの日常だ。会社組織の中のプレッシャーや将来に対する不安などから、精神のバランスを崩してしまう話は日常茶飯事。 　だから、常にストレスを発散する何かを身につけていないと、「やられてしまう」だろう。 　自分の場合、昨年あたりはジムでの水泳やランニングがストレス解消になっていたと思う。ところが大阪に越してきて、週末は宮城に帰ることが多かったり、ウイークデイも、何となくジムに行く回数が減ってしまった。 　これというストレス解消はないのだが、読書・映画鑑賞・登山などがそれにあたるのだろう。　 　ストレスを生み出す仕事上のプレッシャーへの｢心構え｣なども、大事な気がする。 　すなわち、クヨクヨしない・小事にとらわれない・自分に自信をもつ・すぐに頭を切り替える・笑顔でいる・楽天的にかまえるといったことだろうか。 　さらに基本的なことだが、会社と個人や、上司と個人の関係への信念もある。すなわち個人は尊重されねばならないこと。ある会社は、「個の尊厳を守ると誠実さ」を会社のポリシーとしていた。 　だから「度を越えた」事態になった場合は「身を守らねば」ならない。日本人は、個を守ることに、もっと真剣になってもいいはずだ。会社は常に権力として、強い存在だから、個人が最大限、生活や家庭を守るくらいで丁度いいはずだ。　サラリーマンはこういったことを総合的に身に着けて、ストレス社会を乗り切らねばならない。　

パスワード社会

乗鞍頂上から見た御嶽山　0117　今や、パソコンとインターネットなくして生活できないことは言うまでもない。 　我ながら恐ろしいと思うのは、自分の銀行口座やクレジットカードの管理は、皆パソコンとウエブサイトでやっていいて、IDとPASSWORDを時々忘れてしまうこと。 　取り扱いが多すぎるのかな・・・銀行が地方銀行・ビッグバンクに・ウエブバンクが、クレジットがUFJ-VISA・UCこれにJALカード他にもある。 　パスワードが多すぎる。 　会社のパソコンのログイン。メールのパスワード。SNSのそれ。FACEBOOkにMIXIに楽天ブログ。全部パスワード必須。 　旅行の代理店もそう。オービッツ、YAHOOトラベル。ニッポンレンタカー。 　そうやって考えると、パスワードやらIDを登録してない方が少ない。 　私は世の流れにすぐ飛びつくから、あまり活用しているとはいえないが、Linkedin(履歴登録）やSecond life（仮想生活？）、Ustream, Youtube,igoogle皆パスワード要。 　まったくしょうもないが、この他にもRUNNRT(マラソン大会登録サイト）アマゾン（書籍購入）、MDB（映画のデータベース）、読書メーターもパスワード。 　後、なにがあるかな・・・お絵かきサイトのQweeky, SKYPE(一番お世話になってる）,delicious(使わなくなった）。 　パスワードを忘れてしまうというネタで始めたのだけど、節操もなくウエブサイトに登録してしまうからなんだなー。 　グルーポンやクックパッドにもお世話になってます・・・これはパスワードは要らないか・・・

サイコロＤ選択肢を決めたい

South Miami 110820最近、年齢のせいもあって、相談されたり判断をもとめられたりすることが多い。 　一昔前に比べると、価値基準が多様化していたり、規範となるルールが相対化していて、何が正しいとは一概に言えない話が多いと思う。 　例の結婚式がキャンセルされたケースも、誰が悪いと決めることは割りと難しい。結婚に向けての相談も、現代のカップルの現実があるから、「結納が先だ」だの「披露宴をしないうちに」だのは、最早的外れアドバイスになってしまう。 　一方、会社の人事や仕事をめぐる判断も難しいと感じる。それは選択肢=回答が一つではない中から、どれかに決めざるをえないから。決断して責任をとるというのが、会社でも個人でも求められる。 　残念ながら人間というのは、決断する時にウジウジと迷ってしまうものだ。あるいは、「どっちでもいいじゃないか」と思考を停止したくなる。 　相談される相手には申し訳ないが、サイコロを振ってアドバイスを決めたいとさえ思う。解答が分からない受験生のようだ。

「ノーサイドにしましょう、もう」

　この夏、利尻岳の山頂付近で撮影した花。誰か花の名前教えてください。110722　今回の民主党の代表選挙は、たいへん醜い争いであったけれど、野田さんのこの一言だけには感動した。 　こういうことを言える人に、言ったことをきっかけに、日本という国は一つにまとまれないものなのだろうか？ 　民主党の内部抗争にせよ、自民党や野党の対応にしても、潔さがない。民主的な議論の末には、議論の結果に従う、身を捨てて協力する姿勢が必要だ。 　海江田氏に勝ちを与えなかった民主党の多様性・柔軟性。そして野田さんの誠実・清潔感は、どうしようもなく思えた政治の「一筋の光」に思える。

天災が日常の国、ＪＡＰＡＮ

鴛泊コースから見た利尻岳　110722米国は、ハリケーン・アイリーンに大騒ぎ。確かに９５０ヘクトパスカルで、死者１０人だから、天災であることには違いない。 　しかし、日本の台風の頻度を考えると、あの東海岸の警戒ぶりは、米国はまだ天災の少ない国なんだと思う。 　現在の日本の天気図をみると、台風１２号の日本上陸が予想される。日本の場合、次々と台風がやってくるシーズンなのだ。もちろんニュースでも天気予報でも警戒は呼びかけるにしても、今回のニューヨーク程には身構えないだろう。 　そして地震。先日、米国東部でＭ５．８の地震があって、これもワシントンでは大騒ぎだったらしい。海底プレートが直下にない米国では、このクラスの地震は１８７５年以来だとか。 　日本は、言うまでもなく３．１１以来Ｍ５クラスの地震など、毎週あると言っても大間違いではない。Ｍ５クラス程度の地震では、家族に電話をかける行為さえ省略するようになった。 　今回の米国の天災への反応を見ながら、改めてＪＡＰＡＮという国は、天災が日常の国なんだと思う。 　天災によるカタストロフィーが頻繁にやってくることが、日本の国民性にも影響していると思う。自然からの定期的ダメージを受入れるというのか、それをグッとこらえて耐え続け、繰り返し立ち上がる民族・・・。うまく表現できないけれど、この天災多発の島国の「サガ」というのか。。。

日本の航空機にはなぜ中年のスチュアーデスがいないの？

米国のビジネス界のダイナミズムは、若い世代の起業意欲と投資によって支えられている。 　一方で、世代に関らずビジネスでがんばっている印象がある。年齢に関係なくリーダーになったり、それなりの役割を果たす。私以上の高齢の人も、若い連中と同じようにがんばっている。 　空港で目を引くのは、かなり高齢のお年寄りが、矍鑠として旅行を楽しんでいる姿だ。年寄りが、年寄りっぽくなく自立して生きている印象がある。日本の年寄りが、空港で見る姿は、家族に介護されているか団体旅行の旗もとに列をなしている姿。 　しかし、米国の年寄りは、若々しい化粧で颯爽とスターバックスでコーヒーを注文しているお婆ちゃんの印象だ。 　さすがに航空会社の添乗員にお婆ちゃんはいないが、中年のスチュアーデスが目立つ。 　日本の航空機のスチュアーデスが綺麗な若い女性ばかりなのはなぜか？年齢差別。性差別ではないのか？なぜ、中高年はスチューデスになれないのか？ 話の内容とは、全く違うが今年行った祇園祭り（８．１１．２０１１）より　

英語はまだまだ勉強が必要だ

金曜日の深夜とはいえ、自宅にたどり着いて週末休めるのはありがたい。 　今回の米国出張、英語については、また自信喪失感がある。もっと勉強せねばと思った。スピードとボリュームが決定的に足りない。 　まあいいや。それを実感しただけでも、プラスなんだから。がんばろうっと。 　それと間接部門の生産性の日米間の圧倒的な差。これでもかと引き離されている。実は、あるシステムの導入のプロジェクトの立ち上げで、二週間の出張したのだが、彼らのチームとしての集中力・エネルギー・リソースのかけかたが非常に合理的。 　力の差を感じた。まあ、同じ会社の話なので、教えてももらえるのだが、ここでももっとがんばらねばと感じた。 　さーて、このプロジェクトは、これからの半年間が勝負だ。週末に英気をやしなって週明けから、またがんばろうっと！

ハリケーン・アイリーン

明日の朝、飛行機でパームビーチを出発する予定なのだが、今度はハリケーン・アイリーンの影響でフライトに影響が出るかもしれない。 　来る時は計器の故障でキャンセル。帰りはこれだから、国際線の時間は思うどおりにならない。 　もともと土曜の朝の出発の予定だったものを木曜に変更するのだが、ホテル・レンタカー・飛行機（国際線・国内線）の変更は面倒だ。まあ、週末に少し休息できるのあだから良しとしよう

ガールフレンドとの休暇

週末のマイアミは、カミサンと次男とそのガールフレンドとそれは楽しく過ごした。あまりに楽しすぎて、仕事ムードに戻すのが難しいくらいだ。 　お相手は、父親がシリア、母親がイタリア系で、鼻が高いとてもチャーミングな子だった。二人の通う大学は、割とお金持ちがいく大学なのだが、二人とも奨学金で生活している苦学生である点と、同じアジア系なので惹かれあったということだろうか・・・ この大学は、何と日本人が一人だけだそうだ。　ホテルは、私夫婦と次男が一つの部屋に。彼女の部屋との住み分けで「牽制」したつもりだが、これは考えすぎだったかもしれない。 　単なるガールフレンドに過ぎないのだから、そんなに「構えなくて」良かったかもしれないが、こちらも次男との大事な休暇だったし、割と「丁重にもてなした」。 　彼女にとっても、家族の休暇に「飛び入り」することは、決断が必要だったかも。それでも、こちらの家族に合わせつつ、休暇を楽しめる能力がある人ということか。 　家族の方のルームに来た時に、次男のベッドに胡坐で座ったり、寝そべったりというのが、日本人ではありえないことではあるが、私はあまり気にならなかった。 　会話も英語で通したのだが、あまり違和感はなかったと思う。どちらの側も、居心地が悪いということはなかったと思う。 　ホテルの部屋の配置など、良かったのか悪かったのかわからないが、とても思い出に残る旅行だった。何しろマイアミ沖のサンゴ礁帯の海が素晴らしかった。初めてのシュノーケルだったのに、魚になった気分で海の中を「浮遊」できた。 　さて、楽しい週末が終わって私もプロジェクトに戻るし、次男もいよいよ就職に向けての活動に入る。その「おつきあい」にせよ、就職先にせよ、これからどんな展開が待っているかわからないが、楽しみな話ではある。

キーラーゴでスキューバーダイビングを堪能

110820次男の提案で、最南端のキ―ウエストまでいかずに、途中のキーラーゴでスキューバーダイビングを楽しむことになった。 　いままで、ダイビングは未経験だったが、次男のガールフレンドがビギナーズコースの予約を入れてくれたので、思い切って参加することにした。 　キーラーゴで、シュノーケルやグラスひフィンを受取った時は、果たしてこの歳でダイビングなんて出来るのだろうかと心配になったのだが、それは杞憂だった。 　船で、キラーゴの港を出発して約３０分。そこは、海の色が全く違う、海底の浅い天国のような海が待っていた。まさにカリブの海の色だ。 　そして、ダイブの先生のレクチャーを受けた後、いよいよダイビングに挑戦。呼吸が続くのだろうかと心配していたのが、なんのことはない。落ち着いて深呼吸するほど、長く潜っていられる。 　シュノーケルがこんなに便利で、楽なものとは知らなかった。だいたい加え方を勘違いしていた。マウスピースのように噛めばいいのだ。 　そして、天国のような海とサンゴに漂うカラフルな魚達を十分に堪能させてもらった。玉に傷は、Jerry fishクラゲだ。 　この時期はa lot of jerry fishでダイバー達を悩ませるらしい。長袖シャツで防備はしたが、やはり刺されてしまった。 　最初、体のいたるところに痺れが来たので、ヤバいと思った。しかし、あんまり海底がきれいなので、夢中になっているうちにその痺れも忘れてしまった。船にあがってみると、クラゲに刺された箇所が、いたるところ腫れあがっていて、皆に心配された。 　これは、間違いなく病みつきになるだろう。こんな楽しい遊びがあるとは・・・

パームビーチ空港で、警官の尋問を受ける！！

全く、私の行動ときたら、必ず何か問題を起こす。 今回は、カミさんを迎えにいった、空港で起きた。 ターミナルの迎えにいくべき場所がわからなくて、謝って出発ターミナルの迎車の場所に車を止めた。そこは駐車禁止の場所だったが、車をおいてカミさんを迎えるために到着ターミナルに向かった。どうせ数十分のことだし、出発ターミナルは車がほとんど止まってなかったので、大丈夫だと思ったのだ・・・ 　ところが、カミさんと一緒にバゲージを引いて車にもどったところ、二人の警察官が待ち構えていた。 　駐車禁止の箇所だし、空港の中にも車を移動するようにアナウンスがあったらしい。「聞こえなかった。間違って駐車した。ごめんなさい。」を繰り返すのだが、何か無線で話合っていて解放してくれない。 　提示した国際免許が理解できないらしい。米国のライセンスをなぜ所持していないのか、その一点張り。レンタカーの証明書やら、日本の免許書やら色々提示して、２週間の滞在であることを説明して、ようやく「早く移動しろ」と放免された。 　警官に尋問されるのは気持ちの良いものではない。正直かなりビビった。 　米国と関わりが多くなってからも、車をめぐるトラブルには事欠かない。交通違反も米国で犯したものと日本のその回数と同じくらいだ。（スピード違反２回に、交通法規違反１回（Ｕターン禁止の高速道路でＵターンしてしまった。） 　９．１１が起きた翌年のデトロイトで、あまりにノロノロ運転しているせいか、空港近くを警官に車を停止させられて尋問を受けたことがある。その時は、「目的の場所がわからなくて」と言いわけしたところ、なんとパトカーが先導して目的の場所まで、警告灯？を光らせながら誘導してくれた。