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カテゴリ:だんな様のこと
ちょうど一年前、
実家を離れ新居へ引っ越して来た私。 去年の今頃は山のようなダンボールに囲まれ 一人黙々と後片付けに明け暮れていた。 なぜに一人かというと、 婚約中の彼はナイジェリアに里帰り中だったのである。 二人で結婚の意志を固めたあと、 彼はうちの家族に了承を得ようと、 一生懸命、母に日本語で気持ちを伝えてくれた。 父はすでに他界していたため、 花嫁の父による大反対の図、 ちゃぶ台ひっくり返すなどは無かったものの、 兄がかわりに 「結婚生活とは、そんなに甘いもんじゃない。」とか、 「本当に妹を幸せにできるのか。」とか、 かなり真剣に話してくれた。 小さい頃から人を笑わせる事に命をかけてきた兄が 真剣に心配してくれてる様子見て ジーンときたのでした。 さて、年も明け2005年のお正月。 彼は今までの仕事を辞め、 新しい土地で仕事を始める事になり、 その前に3ヶ月ほど里帰りしたいと言う。 日本に来て4年近く里帰りしていないので 「もう限界!」だったらしい。 大の男でも、やっぱり里心はうずくらしく、 山のようなお土産を買い込み、 「4月には帰って来るから、新居で待ってて。」 と言い残し、そそくさと帰ってしまった。 新居って・・おいおい、部屋探しから引越しから 全部、私一人でやるの?? 彼が帰ってくるまであと3ヶ月。 しかもちょうど年度末で仕事はめちゃくちゃ忙しいし。 後任への引継ぎやら残業やらでヘトヘトになりながら 週末は電車で片道3時間かけて部屋探しへ。 普通、新居探しって婚約中のカップルが いちゃいちゃしながら物件見に行ったり、 買い物したりするんじゃなかったっけ? と思いながら、木枯らしの吹く中、一人不動産屋へ。 婚約者は外国人。しかも本人は里帰り中。 契約する私は引越し後の就職先はまだ決まらず、 の三重苦の中、何とか大家さんのOKをもらい、 退職した3日後の3月中旬、バタバタと引っ越して来たのでした。 あと3週間もすれば彼は帰って来るし、 なんとか住める部屋らしくしたい・・と黙々と ダンボールと格闘していた。 ベランダから見える樹木の芽が膨らんでるんだけど あれなんの木かなぁ?と思ってたら桜の木だった。 やがてその桜も満開になった頃、彼は帰ってきた。 「もしもーし、ワタシ今、○○駅にいるよ。 お風呂に入りたいからおねがーい。」 えーー??予定では明日のはずでは?? しかももう近くに来てるし。 「何で言ってくれないのー??」と聞くと 「ハハッ!サプライズだよーん。」だって。 とにかく駅まで車を走らせた私でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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