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カテゴリ:実録!職場ネタ
これは私が1990年代の10年間、独身OLとして過ごした西品川のとある職場にいた、愛すべき強烈キャラクターたちのお話です。
先日お伝えした 独身エロ課長。 彼のエピソードもみなさん楽しみにされているようですが、 今日はまた違った強烈キャラおやじのお話を・・。 当時の私の直属の上司にT係長(←またTかよ。) というお方がおりました。 会社の創業当時からのメンバーで、 かなり年季の入ったお方でしたが、万年係長。 体は小柄で頭はやっぱりつるんと来ておりました。 しかも現場からのたたき上げで、 顔から頭までいい具合に年季のこもった日焼けをしており、 (↑っていうかどこからが頭の境い目か解らない。) そのテカリ具合と小柄な風貌から黒豆のようなお方でした。 この係長は、武蔵小山の自宅から自転車通勤。 毎日、奥さまのお下がりのママチャリで出勤するのだが、 この職場はちょっとした高台にあり、 どのコースを選んでも坂道を登るのは必至であった。 が、定年間近の年齢なのに彼は決して降りる事なく 最後まで自転車を漕いで上って来る。 その体の直角具合とい、まるでブリキの人形が 自転車を漕いでるおもちゃのようにも見えた。 その係長はよく私達を、 武蔵小山のちゃんこ鍋屋に連れて行ってくれた。 彼の自宅の近所の行きつけの店であり、 「今日はその店に行こう。」となった日は、 先に自慢のママチャリで帰って行き、 ひと風呂あびて、お店の2階の座敷を陣取り、 先に飲んじゃってるのでした。 私達が着く頃にはもう出来上がっていて、いい気分。 窓から手を振り「よぉー、遅いよー。」 となる。 この係長、若い衆たちと飲めるが嬉しいのか、 おなか一杯になって「もう食べられませんよー。」と言う私達に 「いいから食え、食え」と注文したがる。 「そうか、そう言うならシメに軽く、 ちゃんこ鍋にご飯を入れておじやにしようか。」 とメニューを見る私達。 彼は酔っ払ってロレツが回らなくても 自分でお店のおばちゃんに注文をしたがり、 「そうか、よしよし、わかった。 おばちゃん、このちゃんこおやじっつうのを持って来てちょうだい!。」 となる。 ぶははー!おやじはあなたですから。 さんざん飲んでご機嫌のちゃんこおやじ。 駅まで私達を送ってくれるのだが、 いいかげん千鳥足もいいところ。 3歩進んで5歩さがる、(←おいおい、進んでないよ) あやしいおやじと化し、これまた行きつけの果物屋の前で止まる。 当時、娘も同然の年齢だった、 私と先輩OLにお土産を買ってくれると言うのだ。 「わーい!T係長、ありがとうございますー!」 「うんうん、何がいいんだい?言ってみ?」とご機嫌父親気分。 当時はさくらんぼの季節。 私達も酔っ払った勢いで 「あー、おいしそう!係長、さくらんぼがいいなー!」 とおねだり。 相変わらず注文したがりの係長は 「そうかそうか、よし、さくらんぼな。 おばちゃん、このお嬢さんたちによぉ、びわ包んでちょうだい!」 って、おいおい、注文違ってるよ係長! 「いえいえ、さくらんぼですってば。」と負けずに申告しても 「あーすまんすまん、さくらんぼか。おばちゃん、びわ!」 となるのである。 いちごの季節にもこんなやりとりがあった時は 「係長ー、いちごがいいでーす。」 「そうか、そうか、おばちゃん、はっさくちょうだい!」 ってな具合。 そのたびに私と先輩は電車の中を 「びわ」や「はっさく」が ズッシリ入ったシャカシャカ袋を下げて 家まで帰る事になるのでした。 このちゃんこおやじ、酔っ払ってても お財布事情を瞬時に判断できたのか、 ただの天然酔っ払いだったのか、いまだに謎である。 Viva★ちゃんこおやじに愛の手 を ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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