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July 31, 2006
テーマ：国際結婚 ア・ラカルト(507)
カテゴリ：だんな様のこと
先週の土曜日は午後から銀座まで出掛けた。
用事を済ませて地下鉄に乗ると土曜日の割にはやたらに人が多い。しかも７人掛けのシート横一列に座ってる人がみーんな浴衣姿。あっちもこっちも立ってる人も浴衣だらけ。 そう、この日は隅田川の花火大会だったのです。ちょうど夕方帰る時刻にぶつかっちゃったんですねー。浅草方面に向かう電車はすごい混雑っぷり。キリリと浴衣の似合う艶男（アデオス）はいないかと物色してるうちに、私が降りるターミナル駅に到着。 が、その駅のホームは朝のラッシュに人身事故が重なったかのような人混み！げっっ！私はホームに降りられるんだろうか？？このまま墨田川まで連れてかれちゃ、お腹を空かせただんなが餓死する！と思い、必死で脱出しましたよ。 当然、ホームの浴衣軍団も電車に乗り切れず溢れかえってました。朝のラッシュのおやじ軍団の図だとむさ苦しいばかりだけど、浴衣姿だと同じラッシュでもちょっとは和みますね。こうなったら毎朝浴衣で出勤っていうのはいかがでしょうか？ そんなこんなで無事我が家へ到着すると、うちの近所でも花火が上がっていた。でも音はすれども姿は見えず・・。しょぼいなぁー。隅田川とは大違い。 どこで上がってるのかなぁ？見たいなぁと思って「パンッ！」と音がするたびベランダへ。が、その時は既に空は真っ暗。あれー？と思ってしぶしぶ部屋に戻るとまた「パン！パンッ！！」と乾いた音がすれども姿は見えず・・。 何だかバカにされてるようだなーと思ってると、だんながぼそりと「何だか銃声みたいな音だなぁ。」だって。 「えぇーー？銃声ってこんな音なの？私は銃声なんて聞いた事がないよー！」と言ったら、「えー？？一度も聞いた事ないの？？何でー？」と逆にビックリされてしまった。 私はコンビニなんかに行く途中で銃撃戦に巻き込まれた事もないし、極妻でもないし。普通に暮らしてて銃声なんて聞いちゃったらそれこそ大騒ぎだわよ。 でも、だんなの国では普通の生活の中で、普通に耳にする事がある銃声・・。なんら特別な事ではないらしい。 ＴＶをつけると隅田川の花火が終わるところを中継していた。 浴衣姿の若い子たちがビールを片手に乾杯し、ビルの間から花火を見上げる家族連れやカップル、何千人という大勢の人が川沿いから駅に向かう姿が空から映し出され・・。 空からみた東京の夜景はビルや高速道路の灯りが途切れる事なく光る海のように輝いていて・・。 「日本は平和だな。たった一発の花火に何十万、何百万というお金をかけ、あっという間に燃やしてしまう。こんなにたくさんの人がそれを見に行って・・。ナイジェリアでそんなお金があったら、みんな自分の家族をいかに養うか、病気の家族をどうやって助けるか必死に考えるに・・。」とポツリと話すだんな。 だんながそういった話や、汚職で腐敗した政治、石油資源を持ちながらも還元されず貧しい暮らしをしている地域の人などの話をする度に、なんとも言い表せない悔しさとあきらめにも似た表情をする。 その顔を見るたびに、平和ボケした日本で育った自分は一体何なんだろうと考えさせられてしまう。 どうにかならないのかナイジェリア。 だんなは自国にいた頃、何とかしたいと思って立ち上がろうとしていたが賄賂と汚職という大きな壁にその夢も阻まれてしまった一人。 だんながそんな思いをしていた頃、私は日本で一体何をしていたんだろう。何も考えず、ただ暮らすために働き、ただ遊ぶためにお金を使い・・。 ＴＶに写る花火を見ながら「キレイだね。」とだんな。 それでもだんなは、日本の花火は好きらしい。 田舎の港で毎年行われる花火大会にはよく二人で出掛けていた。「ナイジェリアにはこんな花火は無いよ。」といつも言っていた。 いつかあなたの国でもたくさんの人が花火を楽しめるような、みんなが心にゆとりを持てるような国になったらいいね・・。 翌日の日曜日は、リンクさせて頂いているままるん８さんとdike dikeさんと会うべく横浜へ。ここでまた良い気分転換になりました！ 長くなったのでその時の様子はまた今度という事で。 花火を見ながら物思いな私に愛の手を♪ ↓ 人気blogランキングへ  お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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