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テーマ:国際結婚 ア・ラカルト(507)
カテゴリ:だんな様のこと
旦那が帰って来てから1週間。あまり休む間もなく相変わらず忙しく動き回ってる彼。
先週の金曜日「明日はどこも行かないでキミと一緒にいる。」と宣言したくせに、突然仕事が入り旦那は土曜日の朝から出掛けて行きました。 夕方、食事の準備を始めると旦那から電話が。 「もしもし?今から従兄弟と一緒に帰るから彼の分もご飯お願い。」とのこと。 この従兄弟はうちの近所に住む旦那の従兄弟の弟。 旦那にしてみればどっちも従兄弟なのだが、この弟くんは最近日本に来たばかり。 いきなり暑い国から真冬の日本に来て、暖冬とはいえまだこの寒さに慣れてないらしい。 現在この弟くんは彼の兄の家に居候中。 以前この従兄弟たちの家に遊びに行った時、この家の奥さん(日本人)が「この弟が寒い寒いって言うから、エアコンガンガンかけてファンヒーターも使ってるもんで、お陰で家の中は南国よ。私と息子(3歳)は半袖で汗だくなのにそれでも彼は寒いと言って部屋で着膨れしてる。」とこぼしてました。 その寒がりの弟くんは自分で飲むビール持参でやって来た。しかもそのビールは全く冷えてなかったので冷蔵庫に入れようとすると「寒いからぬるいまま飲む。」と・・。 いっその事レンジでお燗してあげようかと思っちゃいました。 この日、弟くんが来るとは思ってなかったので、今日のメニューは旦那の体を考えて純和食の豆腐ハンバーグと豚汁を用意していた私。 弟くんはまだ箸使いに慣れてないだろうと思いフォークを出してあげると、 旦那が「彼にも箸を。」と言いだした。 旦那が言うには、日本で生活するなら箸に慣れろ。 郷に入らば郷ひろみ(←何のこっちゃ?) てな訳で旦那流スパルタ日本人化教育が始まった。 この豆腐ハンバーグのソースは、和風だしであんかけにしてきのこなんかも入れてみたもので、彼らはコレをご飯にかけて食べてみたら美味しいと言い出した。 しかし、ちょっと汁っぽいご飯を口に運ぶのは日本人でも高度レベルの技。 箸使いのおぼつかない弟くんにとってこれは至難の技。 巨人の星の矯正ギブスをはめながら食事してるようなもの。 見かねた私は「スプーンを使った方が良いよ。」と提案してあげると、 「いや、一度箸を使ったら最後まで箸で食べた方が良い。」と 星一徹のような旦那の一声。 旦那ぁー。そりゃ厳しすぎじゃないのーー? 私だってそんなご飯を箸で食べるのはゴメンだわ。 さて何とか箸を操り1膳目のご飯を食べ終えそうな弟くん。 どうやら御代わりしたいらしい。 彼はまだ日本語が話せなく私とは英語で話してるのだが、最近日本語を覚え始めようとしているそうで、彼は旦那に「もっと食べたい時って日本語で何て言うんだっけ?」と聞いてきた。 すると「この前教えただろう?そのご飯が無くなる前に思い出して彼女に言ってごらん。」と笑って言い出した。相変わらずスパルタだわーうちの旦那。 「OK」と言いつつ神妙な面持ちで箸を進める弟くん。 果たして「おかわり」の言葉は出てくるだろうかと待ち構える私。 すると彼は茶わんを私の前におずおずと差し出し、 もっとご飯が食べたいですーー。お・ね・が・いと言葉ではなく目で訴えて来た。 何だかその姿はお腹を空かせ口を開けて親鳥を待ってるヒナ鳥のようで、思わず大爆笑の私と旦那。 「人に何かを頼む時は必要な単語を覚えておいて後ろに”お願いします”をつければ大丈夫なもんなんだよ。」と、ちょっと先輩ぶって知ったかな事を旦那は言っとりました。 まあ、確かに「ご飯」お願いします。「ビール」お願いします。「コレ」お願いします。 そう言ってジェスチャーすれば当分生きて行けるかもしれないですね。 さてご飯の御代わりにもありつけてご満悦な弟くん。 彼は今日ここで寝て行くと言い出した。 旦那たちは従兄弟といえば兄弟と同じ。 ナイジェリアの実家では従兄弟同士どっちの家でご飯を食べようが、どっちの家で寝ようが全然お構いなしで、日本のように親が翌日電話で「すみませんねーうちの息子が昨日お世話になっちゃって。」なーんて水臭い事は一切しないらしい。 そんな話は前から聞いてるし、うちの旦那も従兄弟の家には結婚前に何度もお世話になっているので弟くんが寝行くのは全然かまわないのだが・・。 ちょっと悔しいのはこの日はとても良い天気で、先週泊まりに来た旦那の友人が使った布団を干し、布団カバーやシーツを全部洗い、しばらく泊り客は来ないだろうと思ってきれいにして押入れにしまったものをまた使うハメになった事・・。 この悔しさは世の中の奥様方ならきっと分かって頂けるはず・・。 汗だくになりながら(←従兄弟の奥さんの気持ちを身を持って体験)使ってない和室に布団を旅館の仲居さんのごとく敷いてやって、リビングでスカパーを観てる彼らを尻目に私はベッドルームに退散。 日付が変わる頃に旦那はベッドに入り込んで来ました。 実は、この旅館の仲居さんのごとく働いたこの土曜日は、 私の誕生日だったのです。 しかし旦那の口からはこの日一向に「Happy Birthday」の一言が出てこない。 出し渋りしてるのか?もしかして忘れてる??と思いカマをかけてみると、 「あ゛ーーっ!!ゴメン!忘れてたーーっ!!」 ・・・・・・。おいおい。 そんなにはっきり「忘れた」と言わなくても・・。 しかも日付はもう変わっちゃったし。 「この土曜日はどこにも行かないと思ってたのは、キミの誕生日だからそう決めてたのだけど・・。プレゼントも買いに行こうと思ってたのに・・。」 はい、はい。その後仕事が入ってすっかり誕生日の事は忘れちゃったのね。 何だか穴があったら本当に入って行きそうな勢いで落ち込みまくってる旦那。 この前の里帰りの時に、帰りの経由地で奮発してパールのネックレスをお土産に買って来てくれた旦那。 なのでプレゼントはそれで充分と思ってたけど・・。 しかし誕生日を前日まで覚えてて当日にコロッと忘れる旦那って・・。 大丈夫かーー?ボケが始まってますかーー? がっかりするより逆に心配です。 弟くんにスパルタ授業する前に自分の記憶力チェックした方が良いんじゃないのー?と思わされた今年の誕生日でした。 別にスウィートでも何でもなく弟くん付きの誕生日だった私に愛の手を♪ ↓ 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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