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異文化結婚生活のひとりごと

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June 7, 2007
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手術日は決まったものの、お腹の中に亡くなってしまった赤ちゃんを抱えたまま過ごす事になった先週末。

一時は気分も軽くなったかとも思ったけど、ずっと続いていた微熱とそれに追い討ちをかけて貧血気味で精神的にも不安定なままでした。

せっかく知人たちから掛けられた
「早期で体に負担が掛からない時期で良かった」とか、
「またすぐ出来るよ」とか、
「最初から上手く行ったらありがたみがないでしょう?」とか、
何でもない時にはごく当たり前の事として受け流せる言葉ですら素直に聞くことが出来ない精神状態に陥り、ひたすら耳を塞いでました。

悪いけど何が分かるの?放っておいてちょうだい!
私だって良く出来た人間なんかじゃないし、こんな時にヘラヘラしてなんかいられないわよ、と心の中は毒だらけ。

誰とも接触したくなくなり、完全引きこもり状態。

まるで暗い海の底で自分が全身棘だらけのウニになったみたい。
引きこもりでアテも無いくせに、棘ミサイルでも飛ばしまくりたい気分!(←誰にだよ?)

今まで見ていたベビー用品のカタログもウザったくなり片っぱしから処分し(←白黒つけるゼブラーマン2号誕生)
「初めての出産」なんて本も本棚の奥底に片付け(←捨てられないのが貧乏性)
「お母さんをえらぶ赤ちゃん」なんて本が机にあったのを見た時は、「どうせ私は選んでもらえなかったわよ・・」とタイトルを見ただけでもヘドが出るほど拒絶反応。(←ここまで来たら重症)

何で女性ばかりこんなに精神的にも身体的にも痛めつけられなきゃならないの?とひたすら落ちて落ちて落ち込んだ手術前の週末。

そんな時、旦那がおもむろに冷蔵庫を開け1本だけ残っていたビールを飲み出した。

去年の元旦に突然アルコールを飲まない宣言をしてから1年以上、どんなに私が旦那の隣で暑い夏に美味そうにビールを飲んでいても手を出さなかったビールを飲み干した旦那。

「実は赤ちゃんの名前は決めてあったんだ。」と話し出す彼。
赤ちゃんが生まれて少し大きくなったら何処へ連れて行こうかとか、あれもしようこれもしようと色々考えていたとか。

極めつけは今回の件で、旦那は結婚後私が望むものを何一つ与える事が出来ていないのではと自分を責めたと告白されたこと。

私は自分ばかりが不幸のどん底気分に浸ってたけど、実は旦那も大きな精神的ダメージを受け、やつれたままこの数日間を過ごしてきた事が分かり申し訳ない事をしたな・・と反省。

二人の問題だったのに自分勝手でした・・。

今回の手術は入院ではなく2日間掛けて通院し、術前処理と本番を行うというもの。
手術前日にラミセルを入れ子宮口を広げる処理は聞いていた通り痛みを伴うものだったので、処理中に鎮痛剤の座薬を入れますか?の問いには「お願いします!」と間髪入れずに即答。

手術当日は旦那に一緒に行ってもらいました。
これが終れば何もかもリセット出来ると、ひたすら手術室の天井を眺めてるうちに麻酔で深い眠りに入ってしまい、気がついたら何もかも終ってました。

心配したお腹の痛みも出血も少なかったのが救い。
麻酔が覚めるまで3時間位うつらうつらしながら過ごし、起きた時には「あーお腹が空いた、のどが渇いた。」とひたすら現実的・・。

危篤患者の付き添いって訳でもないので、そばについててくれた旦那も相当退屈だった事でしょう。私は点滴をしながらひたすら寝てるだけだし、旦那は本を読む事くらいしかやる事ないし。

実際、起きて歩けるようになると全然普通の状態と変わらず、もし次回またこんな事になった時は一人でも充分大丈夫だなーなんて思ったりして。

しかし麻酔で深い眠りに陥ってた時間ってほんのわずかな時間だったんだろうけど、今まで寝不足だっただけあって凄く眠ったーー!って感じが快感でした。何だか身も心もスッキリ!

時間を見ると午後の2時過ぎ。とにかくお腹が空いたので、ガッツな記念日に行けなかったイタリアンレストランへ直行。

パスタにピザにサラダに食う食う!
今までやめていたコーヒーもガバガバ飲む飲む!あ゛ーーっ!美味いっ!!

先週末のウニ人間は何処へやら・・。
あの時が嘘のようにガツガツ食べてるなんて、女ってホントに強い生き物だわ。

家に戻ってからまたひたすら眠くなり泥のように寝ました。
翌日も休みを貰っていたのでそのまま引きこもり生活。旦那も仕事量を減らして付き合ってくれました。夕方になって夕涼みにドライブに連れてってくれたり。

そんなこんなで手術翌日にはすっかり体調も良くなり、気分も軽くなりました。

いつまでもグチグチ後ろ向きに過ごしてても人生損するだけだし、しばらくやりたい事やって気の向くままに過ごしたいと思います。

友達とも会いたいし、また水泳も始めたいなー。
自転車通勤も始めたいし。やる事いっぱいですね!

ほんのわずかの妊婦体験と、どん底体験。

今回の事は忘れられないし忘れる気もしないけど、同じ思いをした方々の気持ちや痛みを知る事が出来たことだけでも、今後の自分の財産にして行きたいと思います。

一つの命が授かってこの世に生まれ出るまでって本当に奇跡の連続。簡単に考えてはいけないもの。いくら苦労しても手に出来ない人もいます。

だからこそこんな事件を知ると腹立たしくて仕方ありません。

色々とご心配をお掛けしましたが、ウニの棘ミサイルは発射する事なく妊娠前の元の精神状態に戻りました。

それより何より、引きこもりなんて私の性に合わないことが発覚。
部屋にこもってた所で何の解決にもならんし、人生もったいないわ!

てな訳で、何もかもリセット。
気分も新たに前向きに今までどおり過ごして行きます!




ちなみにあれ以来アルコールには手を出してない旦那に愛の手を♪
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最終更新日  June 7, 2007 01:02:35 PM
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