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　えりちょはすっかり元気になり、幼稚園に行った。スポーツクラブはどうかなと思ったけど、いつも跳び箱や鉄棒をやったりするので、順番を待ってじっとしていることも多いし、それほどハードではないので休ませないことにした。

　けれどそれは甘かった。迎えに行ってビックリ。えりちょたちはちょうどプールドームから出て来たのだ。幼稚園では今日はプールに入らない日になっていたので、プールカード（入るか入らないかを書くカード）も持たせずに行かせた。幼稚園の保育時間では入らなかったけど、まさかスポーツクラブで入っていたとは。水着は使わなければ金曜日まで幼稚園に置いておくことになっているので、持っていたのだが。

　スポーツクラブは年長が４人いるのだが、４人中３人が体調がイマイチな状態で、それぞれのお母さんが「ええっ？！」と驚いた。もちろんえりちょも病み上がりなので。スポーツクラブの先生は幼稚園の先生ではないので、プールに入らせる時には事前に連絡をしてくれてもいいのでは？

　そんな母の気持ちをよそに、子どもたちはたった４人でプールを広々使えて
「楽しかったね」と喜んでいるのだけど。


　着替えている時に、昨日折り紙で一緒に作った花をどうしたか聞いてみると、
「M先生に渡したよ。」とえりちょ
「今日、先生来たの？」
「うん、メガネかけてたけど。」と言う。
担任のM先生は、角膜を傷つけてしまい目が開けられない状態になっていたらしい。それで火曜日から昨日までお休みしていたのだ。けれども、明日は幼稚園の夏祭りでその準備もあって無理をして出て来られたらしい。

　えりちょの渡した折り紙の花に、M先生は
「え～っ？！　すご～い！」と喜んでくれたそうな。
それもそのはず、花は私が作り、えりちょは茎を作ったのだから。