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　お父ちゃんとえりちょと私の３人一緒に映画を観るのは初めて。「ハイジ」の観客は、意外にも子どもの姿は少なく殆どが大人。去年アニメシリーズの「ハイジ」のビデオを毎週借りて来て、えりちょと観ていたのでストーリーはえりちょも知っている。

　原作に忠実でキャストもイメージに合っている。特にロッテンマイヤーさん、神経質そうな感じがピッタリ。お父ちゃんが言うには、この方チャップリンの娘さんだそうで、そう言えばどことなく似ているような。

　私がこの映画の中で気に入ったキャラはペーターとセバスチャン。どちらもいい味出している。えりちょはセバスチャンが気に入ってたみたい。面白いシーンが多くてえりちょはゲラゲラ笑っていた。

　ハイジの役の子は、ちょっとポッチャリしているんだけど、青い目がキラキラしているところがとても可愛い。フランクフルトのクララの家でホームシックにかかってしまうところは、こっちまで涙が出てくる。

　そして映画の中で一番目が釘付けになるのは、アルムおんじが作るチーズ。すごく美味しそう。ハイジが市場で売っているとよく売れるけど、おんじが無愛想な顔でチーズを売っているとまるきり売れない。美味しそうなのに。

　でも、ラストシーンでえりちょが
「飽きちゃったよ。」って、何と言う所で言い出すのだ！


それにしてもチーズ美味しそうだったなぁ。

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　映画が始まるまでかなり時間があったので、ショッピングセンターの中の大きな本屋さんへ入った。お父ちゃんが、
「何か買ってやるよ。」と言ったら、すぐに手にしたのが、ラブ・アンド・ベリーの付録付きの雑誌。
「それでもいいけれど、奥にもいろいろあるから見てから決めたら。」と言って、奥の児童書コーナーへ。

　そこは絨毯敷きになっていて、靴を脱いで入る。みんなペタッと座って本を見ている。そこでもえりちょは、ラブ・ベリの本を見ている。私は「おまえうまそうだな」という絵本が面白くてちょっとホロっとするお話で、いいなと思ったんだけど、見向きもしない。


「ちょっとあっちも見て来るね。」とえりちょが棚の反対側に行って、しばらくして
「ねえねえ、本物の聴診器があるよ。」と呼びに来た。
「どれどれ？」と立ち上がって行ってみると
「ほら、これ。これでもいいのかな？」とかなり欲しそう。
「いいんじゃないの？　お父さん買ってくれるって言ったもん。」と私。

　
　お父ちゃんは、えりちょの選んだ物を見て笑っていた。私もやっぱりねって思った。早くいろんな物の音を聞いてみたくて仕方がないって感じで、我慢させるのが大変だった。