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　夜、自治会の会合が公民館で開かれた。主な議事は盆踊り大会について。和やかな雰囲気のまま話し合いが進み、勢いで模擬店の手伝いをする羽目になってしまった（笑）。
　
　会合が終わりに近付いた頃、老人会の代表の方が、
「公園のトイレの設置が１０年くらい前から、市にお願いしてやっと決まりつつあったのが、６年前にある団体が『公園のトイレの設置反対』の署名を集めて市に提出してしまった。それがネックになって、公園のトイレが設置されなくなってしまった。どうか署名陳情を取り下げてほしい。」
ということを仰った。

　公園は公民館の真向かい。普段は公園で遊ぶ子供達は公民館のトイレを借りている。子供会がトイレ設置に反対する理由は、密室ができることで子どもが危険にさらされることになり得るということ。一方、老人会は毎朝のゲートボールが早朝からで、その時間帯は公民館が開いていないのでトイレに困るということ。

　確かに老人会の言う事もわかる。けれども会合に来ていた人は年配の人も大勢いたけれど女性がほとんどで、老人会の人の長い話は失笑されていた。ここではやはり子どもの安全を重視する方が多いのだ。

　けれどもこの公民館は老朽化が進み、数年後には取り壊しが決まっているのである。そうなれば、公園を利用する全ての人にとってもトイレがなくなるのだ。その後に自治会館を建てるかどうかはまだ決まっておらず、そっちがまず先なのでは？と思ってしまった。この話し合いは平行線を辿りそう。