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　所内で急ブレーキとオーバースピードでカーブを曲がる体験をした。所内には検定車が１台と高齢者教習の車が１台しか走っていないなと思ったら、こういうことだったからかというのが後になってわかった。

　最初に指導員が運転席に座って
「荷物はちゃんと抱えて、左手は上につかまって足は前に踏ん張って。」
なんて言うので、大袈裟なと思ったが、４０キロのスピードのままコーナーを曲がった時、思わず
「ひゃー！」
って言ってしまった。そのまま走って、急ブレーキのお手本でやってくれた時、キキキーッ！とすごい音がして、体が前に飛んで行きそうだった。

　次は私がやる番。走り出して４０キロ近くまでスピードを出すと、
「ブレーキ踏んじゃダメ！」
と指導員に言われ、心臓はバクバクでコーナーに差し掛かる時にエイッとハンドルを回して、キュルキュルッと曲がった。すごく怖かった。絶対にカーチェイスなんかできない！
　そして次に、また直線でスピードを上げてブレーキの表示のあたりで指導員が
「ブレーキ！」
と言ってすぐに踏んだが甘かった。
「おしりが浮くくらい踏まなきゃダメだ。」
と言われて、再チャレンジ。今度はキキッと鳴って体が前に浮きかけた。
「うん、まあいいだろう。実際に子どもが飛び出して来た時には、火事場の馬鹿力で踏めるから。」
って、子どもには飛び出して来て欲しくないよっ！

　そんな事を体験したので、その前に縦列駐車をやったのだけど、頭の中から吹っ飛んでしまった。