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　新国立劇場のバレエ団の「くるみ割り人形」を観に行った。えりちょの具合もどうにか良くなり、前の日までチケットを他の人に譲ろうかと心配していたが、出かける事ができた。未就学児は入場できなかったから、バレエ団の本公演を観るのは今回が初めてで、オーケストラの生演奏での舞台を観るなんて夢のようだが、バレエの先生が安くチケットを入手して下さって、親子で行く事ができた。

　場所は初台にある新国立劇場のオペラ劇場。席は３階席の一番前のほぼ中央。オーケストラボックスを上から見下ろすような席。「くるみ割り人形」の音楽は、小学生の時にクリスマスに親にねだって買ってもらったほど好きな曲。でも全曲集ではなく、小序曲から花のワルツまでの８曲ほどが収められたもの。全曲聴くのも初めてなので、バレエを観る楽しみと音楽を聴く楽しみがあった。

　「くるみ割り人形」の話はクリスマスのパーティーから始まるので、舞台の華やかさにえりちょも私もじっと観ていた。舞踏会のシーンやネズミたちとの戦い、お菓子の国・・・途中で休憩が一回入ったが、飽きる事無くカーテンコールまで楽しむことができた。

　えりちょにどのシーンが面白かったか聞くと、
「変な帽子被った人の踊り。」
と、答えた。
「チャイナ？　扇子持った人が二人で踊ったの。」
と聞くと、
「そう。ピョンピョン飛び跳ねてて面白い踊りだった。」
と、言う。すごく短い曲なんだけど、中国服を着た人が二人で目まぐるしく跳ねながら踊っていた。

　私はアラビアの踊りが印象的だった。５人のアラビアの衣装を纏った女の人が、手に持った布をひらひらさせながら、柔らかい体をクネクネさせて踊る。生のオーケストラだと音の迫力は言うまでもないが、動きを一番きれいにみせるテンポで演奏しているように感じた。CDなどで聴く「くるみ割り人形」よりも全体的にゆっくりしているように思える。
　
　オーケストラの生演奏があると、バレエの魅力も倍増する。またいつか観に行きたい。


「くるみ割り人形」の全曲集は少なくて、やっと見つけたもの。有名な8曲以外にも素敵な曲はある。全曲だと22曲も。