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　えりちょはすっかり元気になったが、まだ咳が出るので外で遊ぶわけにもいかず、ココアクッキーを作ることにした。今までは生地を作るところまでは、こぼしたりして大変なのであまり手出しされたくなかったが、今回は材料を計るところからやらせてみた。

　「はかりのここの目盛りに針が来るまで粉を入れてね。」
などと指示を出して見守る。でもバターをかき混ぜて練るのは手が疲れるので、ここは私の仕事。娘は粉とココアパウダーを混ぜてふるいにかける。周りにこぼす量も以前に比べれば大したことはない。

　どうにか生地を仕上げて、柔らかい生地をスプーンで丸めて形作って焼いた。オーブントースターなので焦がさないようにスイッチを入れたり切ったりが大変だ。焼きあがったクッキーを冷ますのは娘の仕事で団扇で扇ぐ。冷めた後にデコペンで飾りつけしたいから、
「ねえ、もういいかなぁ？」
って一分おきに聞いてくる。

　ようやく冷めると、クッキーに夢中でいろいろ顔などを描いている。デコペンって中身はホワイトチョコレートらしく、湯せんしておかないと固まって描きにくくなるが、描き終えてしばらくすると絵が固まってくるのでいい。