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　先日お花をたくさん下さったH君親子と一緒に東京タワーへ出かけた。雨は２時間くらいで止むと天気予報では言っていたのに、東京タワーの近くの芝公園まで行ってもまだ雨は降っていた。

　東京タワーに到着するまではあまり人の姿を見なかったので、お天気が悪いから空いているのかと思いきや、来るわ来るわバスツアーのご一行様。そして一般の車が駐車場を埋め尽くしていた。なるほど、雨なので皆様車でお越しですか。

　チケットを買うのに30分近く並び、展望台に上がるエレベーターには長蛇の列。階段を上ろうかとも思ったのだが、外階段には雨が吹きつけているので、上るにはびしょ濡れになるかもしれない。先にお昼ご飯にして、他のお客が一段落したらエレベーターの列に並ぼうと言う事になった。

　やはりその読みは正しかった。フードコートも混んでいたが何とか入れて、昼食を終えてエレベーターの列に並ぶと、先ほどよりも随分列が短くなり、それほど待つこともなく展望台まで上がれた。大展望台の上にはさらに高い特別展望台というのがあり、別料金がかかるが、ここまで来たらもっと上へ行ってみようってことで、また30分ほど並んで上の展望台へ行って見た。



　いつもは余計な物ばかり持ってくるえりちょだが、今日はオペラグラスを持ってきていて、珍しく的を得ていたから少し得意げだった。けれども
「早く返して」
「もうちょっと貸して」
と、H君と取り合いをしていたので、えりちょも少しは待ってあげられればえらいのにって思った。

　雨はようやく上がったらしく、遠くはあまり見えないけれどお台場や新宿周辺、六本木ヒルズなど目立つ建物を見渡せた。折角上ったので飽きるほど周囲の景色を眺め、再び大展望台に降りてくると、今度はあまり高さを感じない。けれども足元が見える場所があったので覗いてみた。やっぱり高い。


　今度は下に下りるエレベーターも長蛇の列ができていたので、下りは階段で降りてみることにした。膝がガクガクしてくるかと思ったが、全然なんともなく降りられた。


　お土産を買ったりしているうちに、外にはお日様が顔を出していた。帰りは浜松町の駅まで歩こうということになり、増上寺の横を通る時に自転車のタクシーを発見。

　ベロタクシーというらしい。一台に二人までしか乗れないので、残念ながら乗らなかったが、浜松町の駅へ行くまでに同じベロタクシーに二度も出会って、運転手のお兄さんに手を振ってもらった。

　雨あがりの東京は新緑がきれいに見える。東京タワーから見た首都高も車が少なく、もしかしたら家の周辺の高速道路が渋滞しているから、都内の方が空気が澄んでいるかもしれないと思ったくらいだ。