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　家庭訪問の日。一応えりちょには自分の机の上くらいは片付けておくように言っておいたので、完璧とは言えないまでもなんとかコザッパリはしていた。私はいつもより念入りに掃除しておこうと思いつつ、つい庭の草が伸びているのが気になり、草むしりをしたり、金魚の水槽の掃除や水草のカットをしたり、何も今日やらなくてもいいようなことばかりしていた。

　先生は予定時刻より十分遅れて到着。うちのおじいちゃんおばあちゃんに挨拶をされて、二階のえりちょの部屋へ来て頂いた。そこが一番明るくて静かなので。先生はおじいちゃんたちにも仰っていたが、えりちょのことを褒めまくり。
「いつもキラッキラしてますね。」とか「いるだけでクラスが良い雰囲気になります。」とか「いろんなパワーを持っていますね。」とか・・・褒めすぎ。「何も言うことはないです。このままで充分。」と、えりちょのことはほんの二、三分で終わり。

　こちらとしては一年生のときよりは忘れ物が減ったけど、それでも一週間のうち何かしらひとつは忘れ物をするので何とか対策を講じたかった。けれども、
「昨日も筆箱を忘れて行ったので、自転車で届けに行く途中、クラスの子を見つけたので渡してくれるように頼んだんですよ」・・・などとは言う暇もなく（苦笑）

　あとは昨夜の地震のことや、家族のことや、私の実家のある横須賀のことなど。世間話であっという間の二十分。本当に話の上手なというか、人を飽きさせない面白い先生と言うのが印象。そして授業参観の時にも思ったが、褒めるのが本当に上手く、子どもをやる気にさせる先生と言う感じ。こんな先生がいてくれて、えりちょたちは学校が楽しいだろうな。