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　水槽で平和に暮らしていたはずのザリガニ４匹。えりちょが捕まえて来てから２ヶ月近くになるだろうか。それぞれ脱皮をして随分大きくなった。一番大きくなったのは、もう体も赤くハサミもかなり大きく貫禄充分。

　しかしその大きなハサミの持ち主がなんと、ハサミが片方しかないヤツを襲って食べていたのだ。最初、脱皮した殻をむしゃむしゃ食べているのかと思ったのだが、よく見たら身が付いている！　上半身はハサミのでっかいヤツ、下半身は２番目に大きいヤツが食べていた。残りの一匹は競争に入れず、大人しくしている。

　エサを食べている姿は可愛らしいと思ったのに、仲間を食う姿はなんと憎らしい。しかし、体が大きくなって餌が足りなかったのだろうと反省。仲間を食った２匹は満腹になったらしく、頭と尻尾が無残に食べ残されていた。「ごめんよ」と謝りながら水槽から取り出して庭に埋めた。

　そんな争いがあっても、石巻貝はマイペースで水槽のガラスに張り付いいて、ちっこい口から覗く２本の歯で水槽を掃除している。お前は食われるなよ。