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　「横須賀のおじいちゃんのところへ行ったら、観音崎に行きたい」
と、言っていた娘。行った翌日の午前中に父が車で連れて行ってくれた。海辺の生き物が見たいというのが娘の希望。砂浜の波打ち際にビーサンのまま、ソロリソロリと入っていく。私も海に足を入れたのは久しぶり。海水は随分冷たかった。どうりで海水浴をしている人があまりいない。土曜日なので、人はそこそこ来てるけど、ほとんどの家族はバーベキューっていう感じ。

　砂浜には生き物は見当たらないけど、岩場の方へ移動してみたら、フナムシがぞわぞわーっと逃げていく。昔はこういうの苦手だったのに、いつの間に平気になっちゃったんだろう。娘なんか捕まえてじっくり観察したりしている。潮溜まりにはヤドカリもいた。カニもちょこちょこと岩陰に逃げていく。そういうのを追いかけたりして遊ぶには、日差しもきつくなくて良い天気だった。

　岩場にイカの卵を発見。潮溜まりに取り残されているので生きているかどうかは謎だったけど、イカの胴体に良く似たボートのような形で白い塊だった。本当はもっと動いている生き物を見つけたかった。昔はここで海ほおずきとか、アメフラシとかすぐ見つかったんだけどなぁ。でも、娘はこれで満足していたみたいだから、まあいいか。