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テーマ:乳がんのお話(1131)
カテゴリ:カテゴリ未分類
何から書き出していいのかわからないくらい、ここを放置していました。日々のことに追われていたこともあったり、いろんなことがありすぎて、書けなくなっていました。大きく変わったことと言えば、娘はすでに高校2年生になっていること。そして昨年、私に乳がんがみつかったこと。
しこりに気づいたのは夏ぐらいでした。蕁麻疹ができてあちこちボリボリと掻いていたら、右胸のあばら骨に重なるように固い何かに気づきました。痛みはなく石のようにゴツゴツした大きさ2~3センチの塊。最初はあばら骨が出ているのかとも思いましたが、押してみると骨とは違って少し動きました。 検診に行こうと思ったのは、秋になってから。ちょうど北斗晶さんや、小林麻央さんが乳がんを公表した頃でした。先々のことを考え、もしも乳がんだった場合、入院したり通院したりして治療を受けることを考え、自力で通えて、乳がん治療の信頼できそうな医師のいる病院を探して、そこに行くことに決めました。 思った通り、乳がんが世間で話題になっていると、乳腺外来の混雑は凄かったです。マンモグラフィーを受けるだけで2時間くらい待ち、その後超音波検査を受けて、そこから診察まで随分待ちました。診察の時に「悪性腫瘍の可能性が高い」ことを告げられ、次回は生検(患部の細胞を採取して検査する)で、その結果が出たら今後のことを決めなくてはいけないので、家族と一緒に来るように言われました。 検査の結果が出ていなくても、そこまでハッキリ言えるのなら、間違いなく乳がんなのだろうと。そこからがいろんな思いが巡りました。家族には何て言おう。仕事はどうしよう。治療費はどのくらいかかるのだろう。でも、不思議と暗くはならなかったのです。どうすべきか考えるのに精いっぱいで、落ち込む暇など微塵もありませんでした。 まずは夫に話すにも、心配は最小限でと思ったので、主治医の言葉通りに伝えました。その時点では娘や義父母には伝えず、生検の結果が出て治療をどうするか決めてから、話すことにしました。生検の結果を夫と聞きに行くと、告げられたのはやはり乳がんでした。 手術をして乳房を切除し、病巣を詳しく調べてからその後の治療も決まるということ。自分の体の一部を切り取るなんて、想像もしたことがなかったけど、案外何の未練もなく「バッサリいってください」くらいに思えました。家族には入院の日程など全て決めてから報告しました。その方が「で、どうするの?」という余計な心配をさせずに済むので、決定したことを言った方が良かったのでした。 その手術を受けたのが12月の半ば。退院したのがクリスマス直前。お正月実家に行った時も、両親には何も言いませんでした。この後の治療が終わるまで黙っておこうと決めていたのです。毎日顔を合わせているなら、それほど心配しないだろうけど、離れていれば「どうなのだろう?」と要らぬ心配をするからです。 手術で切り取った病巣の検査の結果が出たのが1月下旬でした。「腫瘍径31mm、浸潤性乳管癌、ステージⅡB、リンパ節転移あり」そして細胞の悪性度が高いことも告げられました。手術で目に見える癌は取り除いたのですが、癌細胞が血管を通って体内に散らばっていると、そこで転移が始まり、そうなると治療方法はかなり少なくなってしまうのが、ガンの一番の怖いところです。そのため早い時期の抗がん剤治療が必要なことも。最初はAC療法という抗がん剤治療。3週間に1回投与を合計4回。その後ドセタキセルという抗がん剤を3週間に1回投与を4回。 抗がん剤は副作用が強いです。しかし副作用を緩和するための薬もたくさんあるので、昔のドラマに出てくるほどの吐き気で苦しむようなことはなく、具合は悪いけど横になっていればなんとか・・・というレベル。でも、家事を普通にできないこともあるので、家族にはいろいろ負担をかけています。それでAC療法は終わり、現在ドセタキセルの3回目投与が終わり、あと1回を残すところまできました。こちらの薬もいろいろ副作用がありますが、それはまた後日。 今、私は癌の再発・転移を防ぐための治療を頑張っているということだけ、お伝えしたかったのです。そして、これを読んで下さった方、ご自身もしくは配偶者の方、乳がん検診を受けに行ってください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年06月25日 14時14分37秒
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