30点かあさん
昨日は4月22日 良い夫婦の日だったそうな。 その前日の夜、私はパソコンしていて、子供たちは 和やかに遊んでいて、主人はお酒を飲んだあと二階で眠っていた。 それはそれは和やかな・・・。 むくっと主人がおきてきて、テーブルの上にある夕食の残骸を見て 「はぁ~。おまえだったらどうして片付けないんだろうな!パソコンばっかりやって○×△*・・・」 と言いながらビールを出していすに足を伸ばして、 文句を言いながらくつろぎ体制。 とっさに、私は悪い母!妻!と頭がよぎる。 いつもは「ごめんなさい!」って早くに片付けたり、 主人の言うことを聞く妻。 ・・・ん?まてよ? 今日は珍しく疑問に思った。 以後、私の口が機関銃になった。 「・・・って言いながら、何であなたはくつろいでいるの?! 私はゆっくりやりたいときにやるから気にならないんだ。 どうして気になるあなたがお酒飲んで寝て読書、飲んで寝て読書を繰り返して、文句言ってるのかな! 気になるなら、気になる人が動けばいいんじゃないかな! 男は働いているからそれでいいって言うのは、おかしいと思う。」 主人は飲み残したお酒をそのままに 捨てゼリフを言いながら二階に消えていった。 私は自分を正当化しているけど、 本当のところ正しいのかどうだかわからないけどね、 私思うんだ。 家事ってやってもやっても仕事探したらいくらでもあるよね。 いろんな意見があると思う。 でも、自分がくつろぎたいときにくつろがないで、 我慢に我慢を重ねて、年とって爆発している人もよくみる。 そんな人は大抵被害者意識が凄くて。 そして同じようなことを押し付けがち。 私は嫌なものは嫌だし、自分のために無理やり嫌なことは しようとは思わない。 我慢できないような嫌なことは、日々を快適に過ごすために主張していくの。 ある人から見たら「まちがってる!母、妻たるものは・・・」と 怒りそうだけど、人のせいにしていきたくないから。 朝。読売新聞の日曜版に、漫画「あたしんち」が載っていて、 内容は、母は子供も夫も自分に甘えているとおもって、 「これからびしびし行きますからね!」とガンガン子供や夫を怒鳴りまくるんだけど、実際のところ、母が結構置忘れとか、冷蔵庫閉め忘れをしていて、裏では母が知らないうちにフォローされているという内容。 子供たちが読んで読んでというので、読み上げてあげたら、 後ろには珍しく主人もニコニコして聞いている。 「あー、お母さん(私)と一緒だね!皆どこの家庭もこうなのかもね(笑)」と笑っていると、 主人が新聞をめくり「もっとお前のようなものがここにも載ってるぞ」 新聞を見たら、新刊本の宣伝。 『30点かあさん』 という本。 お母さんが自転車の前後に子供を乗せて、楽しそうに坂道をシャーって降りている画。 そこにこんな見出しが。 「うちのおかあさんは、お料理やお掃除はちょっぴり苦手。 でも、そんなおかあさんが大好きです」 以来、私は主人に「30点かあさん」と ニコニコしながら何度も呼ばれている。 なあんだか、肩の荷が降りたって言うか、 楽になった感じ。 そのあとは、あるブログで 亡くなられたお友達の夫婦間の話を読んでいたら 主人がやってきた。 「私が死んだらどうする?私のお葬式であなたの知らない顔ばっかりで、あなたは近くにいながら私のことをぜんぜんしらなかったって後悔するんだろうね。 だって、あなたは私のことを知ろうとしないもん゚.+:。(pωq)゚.+:。エーン」 と泣いた。 主人は私の肩をもみながら 「30点かあさん・・・」とつぶやいた。 私はかなり幸せかもしれない。 主人は30点の私でも満足してくれている。