依存関係
10代の頃、私は大好きな友人がいて、今思えばしつこくしていた私。 あれほどまでも友人に執着した私を今、懐かしみ、そして考えていた。 少し前まで、私はある女性に執着されていた。 過去形になったのは私が関係を絶ったから。 理由は沢山あるが、その人を取り巻く周りの人の態度が どんどんおかしくなっていき、私は孤独になっていったから。 これらの事はこれまでのブログに書いてきた。 私の体はその人の前にいくと、違和感を覚えるようになった。 危険信号だ。 きっとフレネミーだったと思う。 私はエンパスでもあるので、その人の前に行くと、気持ちが伝わってくる。 陰で何をしているのかわからないような人だが、この人は私のことを手放したくないのだ。 そのうち、飲み込まれるようにその人の話を聞くことになる。 逃げられない関係だった。 私はこの人の愚痴聞き役。 この人の無料カウンセラー。 でも、私の話はバカにしたように鼻で笑って諭すように話す。 この人と会った後は、体調を壊す。 物凄い疲労感。 この人が、これまでに経験したことのないような状況に陥った。 私は関係を断とうとしていたが、あまりの、あまりのしつこさに断念。 ちょっと話しかけたら、ものすごい状況になっていると聞き 私の苦しみどころではなくなって、この人を自分ができるところまで助けようと決めた。 沢山友人がいたはずのその人は、これまで私に話していた苦労話や愚痴は 誰にも言ってないらしく、私に頼ってきた。 私は出来ることをたくさんした。 そして、その人が精神的にも自立できることを願い、 会うたびにこれが最後、と思ってきた。 しかし、定期的に電話が来る。 一方通行の、相手の話だけの電話で、私はその人に共感し 勇気づけていた。 同時に、相手からの執着をひしひしと感じるようになった。 居ないと、家電か携帯にすぐに掛かってくる。 電話の度に、会うたびに、何かと約束を取り付けようとする彼女に 強い執着を感じた。私の拒否反応はMAX. 私は、ある程度その人に勇気と自信を与え、旅立って欲しかった。 しあわせになってほしかったし、私無しでもどんどん楽しんで欲しかったが 状況はそうではない。 私は夫の勧めもあり、その人と連絡を絶つことにした。 連絡を取れないようにして早くも翌日、忘れてマナーモードにしていた携帯に じゃんじゃん着信件数が表示されていた。 そして、彼女の友人数人から一斉にメールや電話が家や携帯に来た。 普通じゃない数だった。 こんなにも人に広めて・・・・。 十代の私を思い出した。 大好きだった友人と話がしたくてよく電話した。 沢山誘って、遊びに行ったし楽しかった。 友人といると自分らしくいられたからなのかな。 本当に楽しかった。 ただ、話がしたい、会いたい、となると抑制が利かなかった自分がいた。 そんな兆候も十代後半にはすっかりなくなった。 あの時の自分は、きっと、親や家庭に望めなかったものを 友人や、付き合っていた人に求めていたんだよね。 だからこそ、自分でも止められなかったのだ。 そんなことを何故か思いだし、冒頭の彼女と重なった。 彼女も大変で、精神的にもかなりダメージを受けていた。 私の十代のころのあの抑制が効かない私と同じ状況だと思う。 そう考えると、尚更、彼女のためにも離れて正解だったと思う。 私はもともと彼女が楽しく自分らしく自立できるようになったら離れるつもりでいた。 しかし、現実は彼女の執着が増してきた。 私自身のためにも、彼女自身のためにも、依存関係は断つことで正解だった。 だって、十代の私も、依存関係が解消されたら状況が変わっていったから。