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Lunatic Murder Mystery

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2008/07/31
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カテゴリ:小説読書録
 
 一昨日のことです。
 
 ついに、「ハリー・ポッターと死の秘宝」を読み終えてしまいました。
 
 というわけで、今回はハリー・ポッターについて自分なりに思うことを、私が気に入って読んでいる推理小説に絡めて、話してみようと思う。ネタバレは気をつけますが、今から読む人は聞きたくないことを話すかもしれないので、一応言っておきます。 
 
※本項はハリー・ポッター・シリーズを全てご一読の上、ご覧ください。 
 
 ハリー・ポッターは、私を小説の世界に引きずり込んだ作品である。小学五年生のときに映画「ハリー・ポッターと賢者の石」に出会い、それから原作を読み、かなりはまっってしまう。小六のときなどは、友人とこの章が良い、あの文章が、あの部分が印象的だなどと語り合ったのを覚えている。また、友人のYがハリー・ポッターを読んでいなくて、私と友人の会話に入れなくて悩んでいるのだ、と先生に聞かされたときは驚愕した。そんなにマニアックな話をしていたつもりはなかったのに。
 
 それはともかく、ハリー・ポッターが自分の人生を変えつつあることは確かである。これから読書が生涯の趣味になれば人生を変えたことは確実だ。とくに私が現在好んでいる推理小説は、現実的ファンタジーと言っても問題ないと思うし(ミステリはよく非現実的だと言われる)、私が思うにハリー・ポッターはミステリーそのものだ。仮想小説でありながら推理小説である。「犯人は誰か?」と読者に問いかけることはまずないし、論理的推理があるわけでもない、探偵役がいるわけでもない(強いて言えばダンブルドアか?)が、謎が散りばめられていることは一目瞭然であるとおもう。
 
 まず「ハリー・ポッターと賢者の石」から考えてみよう。もちろん「賢者の石を盗もうとしているのは誰か?」である。話の中ではハリーたちは一人の人を疑ってばかりいて、容疑者が二、三人もいるわけではない。だからなのだが、ラストには驚くべき真実があるわけだ。「秘密の部屋」でもそれは同様だ。意外な人物が秘密の部屋に出入りしていた。「アズカバンの囚人」では、意外な過去が明らかになり、「炎のゴブレット」はハリーを三大魔法学校対校試合に参加させた人物がこれまた意外なのだ。そして「不死鳥の騎士団」「謎のプリンス」ではハリーの過去が段々と明らかになってくる。これはやはり「死の秘宝」へと向かうための、いわば「問題編」ではないか(なぜなら、「謎のプリンス」を読み終えた時点での予想が、「死の秘宝」での驚くべきところでほぼ当たっていたからだ!)? ならば「死の秘宝」は「解決編」といったところか。もちろん「不死鳥の騎士団」にも(「武器」とは何か? ハグリットの帰宅が後れた理由は?)、「謎のプリンス」にも(「半純血のプリンス」とは誰か? マルフォイが計画していることとは?)それぞれの謎と解答はある。それは「死の秘宝」もかわらない。しかし、「不死鳥の騎士団」にはそれまでほどの意外性はないだろう。「謎のプリンス」もまた、ラストがすっきりしない人も多いのではないか?
それが「死の秘宝」ですっきりとなる。

 このシリーズ七作を三つに分けると、前編が「賢者の石」~「アズカバンの囚人」、幕間に「炎のゴブレット」と来て、後編が「不死鳥の騎士団」~「死の秘宝」だと思う。「アズカバンの囚人」までは、ハッピーエンドである。悲劇はなかった。しかし「炎のゴブレット」からは徐々にバッドエンドになる。そして「死の秘宝」では……。まぁ、これ以上は語らないでおこう。

 さて、「死の秘宝」を読み終わったとき、私はとても悲しくなった。落ち込んでしまった。ひとつ、私の楽しみが減ったと。そんな私が「死の秘宝」で一番印象に残っているシーンを発表して、終わろう。第三章。この章で私は本当に泣きそうになった。僕より敏感なひとならば、確実に泣いているにちがいない。

 あぁ、私はこれからは、何を楽しみに生きて行けばいいのだろう。とりあえず学生アリスだろうか。それが終わっとき、次なるすばらしい作品に出会えてなかったなら、私は途方に暮れているに違いない。





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Last updated  2011/08/06 06:56:18 PM
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