13.5ｃｍ。

そんな私は本日も
出勤したんですよ
あの歌を口ずさみながら

嗚呼　想ひ出はいつの日も美しく。




と、





突然なんですが
ある意味
何の前触れもなく
むしろ
ハッとしてグッみたいな感じですよ
なんなら
パッと目覚める恋なんです
そんな感じで
携帯がブルッた訳なんです
ブルッブルッて着信したんですよ





お相手は・・・・・







ウド君３８歳バツイチ(娘は６歳)なんです、

軽い眩暈の中
電話に出たんです


ウド「もしもし？今大丈夫？」


大丈夫だから出たんだよ


クズ「どうしたん？」

ウド「いやね・・・実はさぁ～」



面倒な話なんですか？
また、
女絡みですか？
以前変な女から電話来ましたよ
どうなんですか？
どうしたいんですか？



クズ「実は？どうしたの？前置きいいからさ～」

ウド「またまたぁ～つれないんだからぁ～」









つりたくない。









クズ「だから？なんだよっ！」

ウド「菅原なんだけど白血病みたいなんだよ」




















後輩の菅原君は
以前から体調が悪く入院していたんです
ある意味
癌なんて言われつつ
むしろ
入院したから体調が悪いんですよ



クズ「で・・・死ぬのか？」

ウド「まだ死なないよ！相変わらず酷いよなクズは」







はい？！







なにが酷いんですか？
意味がわかりませんよ
人は死ぬんですよ
生きてるって事は
人は死ぬんです
いつかは
神に召されるんですよ
嫌でも
召されちゃうんですよ
激・召されるんですよ



それが早いか遅いかの違いなんですよ。



クズ「じゃぁ・・まだ死なないんだ・・・」





ちっ、
ネタにもならないよ・・。





ウド「今、頑張って治療してるみたいだよ、
　　　　　　　　　　　　俺も見舞いに来てたんだよ」



頑張るのは医者だろ？





ウド「なんか放射線治療とかしててさ・・・
　　　　　髪の毛抜けてるんだよ・・・可哀想だよな」

クズ「禿か？良かったなお前の仲間が出来て♪」

ウド「クズちゃんさ～もっと真剣に聞いてよ？」




何を言ってるんですか
この禿は
私は至って真剣ですよ
すこぶる
真剣にこの話題と向き合ってますよ
ある意味
真剣すぎて仕事が手につかない位ですよ
むしろ
真剣すぎて屁も出ませんから。



クズ「あのな俺等が悲壮感出しても病気は治らねぇだろ？」

クズ「こんな時俺等はいつも通りに接するのが１番だろ？」

ウド「そうなんだけど・・・」





もうウド君
どんよりですよ
すこぶる
ションボリです
激・ションボリなんです
むしろ
自分が白血病並にションボリですよ



クズ「で？本人はどうなのよ？」











菅原「あっ♪クズさんですか？いや～久しぶりです
　　　電話代わりました菅原です～！元気でしたか？
　　　自分は元気ですよ！病気を抜きにしたら　アハハハ
　　　いやぁ～参りましたよ、治療してたら何だかんだで
　　　髪の毛抜けちゃって参りました、
　　　でも今はスキンヘッドもちょっとお気に入りなんで
　　　以前より迫力ありますよ！みんな道空けますから
　　　それが利点ですよね、いつ仙台に来るんですか？
　　　飲みに行きましょうよ！あっでも自分ですね
　　　今度何か移植するらしいんで、
　　　それやると酒は当分ダメらしいですよ、
　　　その後ですかね、
　　　見舞いに来てくださいよ～いい女一杯いますから
　　　紹介しますよ！
　　　なんなら久々に看護婦合コンしちゃいますか？
　　　クズさんと合コンで弾けるなんて久々ですよね
　　　そう言えば、あの時の女はどうしたんですか？
　　　やりましたか？やりますよね～当然ですよね～
　　　あの時よりも良いのが揃ってますから・・・・・」







(シィ～・・・病院ではお静かに)













本人が一番元気だ。