1月23日から25日の3日間、スカップ軽井沢にて日本選手権への出場権をかけた関東選手権が行われました。
僕たち山梨県からも男子・女子それぞれ1チームづつが県代表として出場。
全体で男子10チーム、女子が8チームで代表権をかけて戦いました。
1・2日目は予選を2ブロックに分かれてリーグ戦を行い、リーグ戦の上位2チームが決勝トーナメントへ進めます。
僕ら山梨県チーム、「YAMANASHI CA」は一日目、ベテランチーム 神奈川のMapleLeafsとあたり敗退。
二日目、東京NO3にも敗退。
そしてついに今大会でもっとも優勝に近いチーム、「東京大学・ICE」と試合。
このチームは、前年度優勝チームであり、ユニバーシアード日本代表チーム。
一言でいうと、日本で2位のチーム。
当然、周りの誰しもが、僕らにしてもだけど、山梨のチームがそんなチームと当たって勝てるとは思わない。
チーム東京大学 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 4 |
YAMANASHI・CA | 0 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 |
試合結果は上の通り。
試合前には、大きく点数を入れられてしまうエンドがあるだろうと思っていたのだけれど、
比較的テイク戦的試合展開だったため、大きく点数が入る展開にならなかった。
前半に一つでも大きく点数が入れられてしまっていたら、集中力が持たなかったと思う。
6エンド目に2点取られて逆転された時も、東大相手にここまでやれていることが楽しくて、点差をつけられてギブアップ負けだけにはしたくないと集中力はかえって上がった。
7エンド目、1点取れる展開ではあったけれど、ここで同点にして先攻になるか、0点にして最終エンド後攻をとるか、勝負の分かれ目になった瞬間かも。米さんと、その一投前に、どちらにするか話したのだけど、僕は、どちらでも好いと答えた。だって、どちらにしろ東大相手に最終エンドまでもつれこませてるんだもの。
もしも、ここで1点取って僕らが先攻になると、相手は確実に1点を取るための作戦で来る。そういうときは圧倒的に後攻が有利だ。でも、逆にいえばお互いに1点をとるためのだけの作戦を考えればいい。ある意味作戦は単純だ。
しかし、0点にすると確かに僕らが後攻となり、最後の点は取りやすいけれど、僕らは勝つためには確実に2点を取らなければならない。正直に言って、最終エンドで1点をとって同点になるとエクストラエンドで先攻になり、8エンドを先攻で迎えたのと同じ状況になる。しかも、そこまで体力を残さなけりゃいけない。
当然、東大の選手だってそんなことは先刻承知。
だから、東大は最終エンドが始まってすぐ、僕らに1点を取らせる作戦にきた。
きっと、これが彼らの敗因。ここで1点取りにくれば勝てたのだ。
格下チームには最後まで攻めの気持ちでいればよかったのに、気持が守りだった。
2点以上ここで取らなければ僕らは、仮に同点にして終ってもエクストラエンドで負けてしまうんだから。だから東大は攻めていれば、僕らの2点取らなければいけないというプレッシャーを利用して試合展開も変わっていたはず。
僕らにしてみれば、どちらにしてもここで2点入れなければ負けてしまうなら、ここで全力を出すしかないということ。だって、決勝トーナメントにいけないなら、せめて東大を倒してみたいと思うじゃん?そりゃ気合いも入るってもんさ。
そんなわけで、結果、2点とって勝ってしまいました。
そうはいっても、3日目までの体力を残して戦うとかそんなことが僕らにはできないのだから、全力を出し切って、さらに運まで使ってしまった僕らにはこの先がもうなかったわけで、超強敵に勝てたのは嬉しいけど、手放しで喜べるものでは決してない。彼らは、そのあとの試合をすべて勝って、優勝してんだから。それは僕らにはできないことなんだもの。
東大は僕らに負けたんじゃなくて、自分自身に負けたのだと思う。
と、そんな奇跡のような1勝のあと、千葉のチーム、ミルフィーユさんとあたり勝ち。
ミルフィーユさんは山梨ゆかりのチームでもある。
試合前、本当に東大戦で力を使いきってしまっていて、どうにもこうにも体が動かなくなっていたんだけど、東大にしか勝たなかったというと、まぐれで東大に勝ったみたいだし、まあマグレだけどね。それに東大戦にだけ焦点を絞ったみたいになるから、絶対負けられないなぁとひそかに思っていた。
そういうわけで、予選リーグ2勝2敗で5チーム中4位で予選敗退。
でも、楽しかった。
全試合結果と参加チーム表