ちょっとちょっとちょっと~!!
今週末は川崎へ帰省していました。
そして、今日、山梨に戻ろうとミニカに乗りこもうとドアを開けたときでした。
「この車、車検、1月に受けたの?」といきなり声をかけられた。
だっ、だれ??
声のした方へ顔をむけると、そこには見知らぬおじさん、いや、おじいさんに近いくらいの年格好をした男性が立っている。
「いくらかかった?」
立て続けに質問してくる。
「たしか6万から7万くらいだったよ。」と素直に答える。
「何にもしないでそんなにかかったの?」オジサンはちょっと驚き顔。
「えっとね、ブレーキパッドと電装系のベルトを交換したからね、何もしないより2~3万は高めなんじゃないかな?」とまたまた素直に答える。
「そうかぁ、わしのは何もしないで4万しなかったんだけど、今度はウォーターポンプがダメで、いよいよ交換しなきゃならんし、どうしたもんかと思って......。」オジサン、まだまだしゃべる気満々。
「実は、前の車検でタイミングベルトは交換したんだけど、その時、ウォーターポンプのことも言われて、金額聞いたら、全部やると10万位車検代がかかるっていうから断ったんだ。」オジサン、まだまだ続ける。
「で、今度、車検に出そうと思うんだけど、、ウォーターポンプも前にやっておくんだった~、後悔してるんじゃ~。ちょっと走るだけでも減るから毎日水を足してなきゃならなくてねぇ。結局、今回交換すると手間賃が2回になっちゃうもんなぁ。」まだまだオジサンは話す話す。
「実は、わしの車、車検、切れてるんじゃ。」オジサン、自分の軽を指さしながら驚愕の事実を告白。
「おじさん、車検切れで事故でも起こしたらエライことだから、ちゃんと車検とりなよ。」僕って素直?
「そうなんじゃ、もし見つかると罰金30万円くらいらしいのぉ......。そうなると車検代どころじゃないもんなぁ、でもなぁ。」オジサン、この期に及んでも、まだ車検代をケチりたがる。
「あのね、捕まったら免許もなくなるからね!」さすがに、怒りたくなってきた。
「まあ、ただ、ここは霊園内で公道ではないから、警察も捕まえることはできないから、この中で乗る分にはいいんじゃ。」オジサン、ねばる。
「まあねぇ、でも、事故を起こしたらそんなこと言ってられないよ!」というか、どうせ任意保険には入っていないのだから、こんなオジサンに当てられでもしようものなら、自分の保険を使うハメになるのは確実だ。
「とにかくね、車検とりなよ!」
と最後に言って、ミニカに乗り込みやっと出発。
実は、そのオジサン、霊園に停めた軽の中で寝泊まりしているみたいで、僕が金曜の夜にミニカを停めたときも近くに停めてあった。
どうも、オジサンは僕が出稼ぎ的に川崎へ山梨から来ていて、霊園にミニカさんを置いていったのだと思い込んでいるようだった。
不景気日本を肌で感じたそんな瞬間でもありました。