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テーマ:今日の出来事(292850)
カテゴリ:のんびり
ずいぶん前の話になるんだけども、えーっと、浪人だった時に英単語の暗記中出会ったartっていう単語があったわけ。
今でもそれは忘れられない衝撃的な単語。 誰でも知ってるって? そう?ほんとにそう?? いや、たぶん、それって思い込みだよ。 だって、artは人工とも訳されるんだ。 それまでartは芸術としか考えていなかったから、一気にいろんなことが頭の中を駆け巡ったんだよな~。 確かにアーティフィシャルフレーバーって人工香味料だわ! 芸術って人が創るものだっ! そっか、だから術なんだ! あの時ほど英語と日本語が面白く思えた瞬間はそれまで一度もなかった。 ありゃ、ほんとにいろんな意味で衝撃を受けた。 だってさ、人工であるってことは、まさに人間が人間であることの証明なんだってことなんだもん。 僕の中で人工って言葉はどちらかというとプラスティックな言葉だったんだけどね、そういう単純なもんでもないわけだなぁと。 それ以来、「自然が創りだした芸術」というキャッチコピーを見聞きするたびに違和感を感じるようになりました。 人間が創ったからこそ芸術であるのになぁ。 自然に意志はないけれど、芸術は意志がなくちゃ創れないものでショ? でも、そう考えれば考えるほど、意志の無い自然から、人が生まれたってのは面白いことだなと。意志が無いものから意志が生まれたってわけだもの。 無からは何も生まれないのがこの世の常識でしょう? でも、その常識って考えを持つ人間は意志のないところから生まれたわけで。 いや、難しいですな~。 たとえば、カメラで、パチリと富士山を撮影するとさ、がっかりするよね、眼で見たときより小さくてさ。 富士山は大きくて立派な山だということを脳みそが判断して実際に見えている以上に強調してるんだってね。 だから、絵で描くと富士山を立派に描けるわけさ。 立派な富士山を描く人ほど不自然な富士山を見ているかもしれないってこと? 不自然な富士山を見ることが自然だとすると、もう何が何やら。 これって、自然なのかそれとも芸術なのか? そんなわけで、artって単語は僕を恐ろしく時間のかかる考え事の世界に未だに引きずり込む単語なのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
August 5, 2009 11:58:41 PM
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