相模湖と高尾との間の大垂水峠に差し掛かると、ダンプがハザードを点滅させてノロノロと走っていた。僕の前を2,3台の車が走っていたのだけれど、その車はノロノロダンプを追い越して先に行ってしまう。
よくよく見るとダンプは2台。
なんとワイヤーで繋いで牽引してるではないか。
故障してるってことか。
さあ、僕も追い越してしまおうと思ったら、すでに峠道に入ってしまい、抜くに抜けなくなってしまった。
ダンプはといえば、ただひたすらにノロノロと2台で進む。
僕の後ろにどんどんと車がつながり、大渋滞。
しかし、抜けない、何せ峠道なのでカーブが連続してて先が見通せない。
しかもダンプ2台を追い越すのはかなりの距離が必要だ。
ミニカさんのような非力な車では一気に追い越せないし。
やっと登りが終わり下りはじめた。
きっと少し広くなったところに避けるだろうと思いきや、全くそのそぶりも無い。
それどころか、下りに入り、それまでは引っ張られていてピンと張っていたワイヤーがダラリと垂れ下がり路面に触れて、火花を散らしてる。
排気ブレーキの使えない大型車両はブレーキだけではなかなかスピードを殺せず、牽引しているダンプの後ろに今にも張り付きそうだった。
正直、後ろにいて危険を感じるほど。
長い直線がやっと出てきたので、追い越す。
ちょっと下ったらパトカーが待ち受けていた。
渋滞の中で誰かが通報していたようだ。
まったく。
何を考えているのだろうか。
ダンプの運転手なら、どれだけ迷惑なことか理解できるはずだ。
わかってやっているのだ、自分さえよければそれでいいのだ。
偏見といわれるかもしれないが、ダンプや大型の運転手にはそういう人が多いと思う。
一部の人間のためにそういわれるのは心外だという運転手もいるだろう。
しかし、実体験からそういう印象があるのだからしょうがない。
国道20号線の高尾~勝沼間は道が細く、くねくねしていて、大型トラックの中にはこれでもかというほど遅いトラックがいるんだ。
カーブでは止まりそうになるから、あっという間に車がその後ろに数珠繋がり。
直線では速度を上げてしまい、後続車に道を譲ることも無く、数珠繋ぎを増やし続けるトラック。
でね、そんなトラックに多いのは「法定速度守ります」シール。
しかし、彼らが守っているのは会社のルールであって、道交法ではない。
なぜなら、あまりにも遅いので、近道をしてそのトラックの前に出て、制限速度で走ると煽られるし、抜かそうとするんだ。
それまで散々、直線で自分は数珠繋がりを作るだけ作って道を譲りもしないくせに、自分は制限速度で走る僕を追い越そうとする。
これ、しょっちゅうあるんだ。
運転手を試してみるの。
これまで、ただの一度も制限速度をただひたすら守ってついてきたトラックは無い。
彼らは安全運転のためにゆっくり走っているのではなく、会社から罰せられないためにゆっくり走っているだけ。
ちょっとつつけばすぐにそうやってボロが出る。
制限速度を守っていれば良いのではない。
他人の生活を脅かしてはいけない。
それは、渋滞を作ることも含まれる。
渋滞は地域住民の生活を脅かすし、経済損失も与える。
それは、道交法よりも強い効力がある憲法の規定なんだ。
憲法こそ第一の法。