「かもめ食堂」
良かったと言う噂を耳にしたので見てみることに。フィンランドのヘルシンキにサチエ(小林聡美)が開いた“かもめ食堂”を舞台に、そこで出会ったミドリ(片桐はいり)とまさこ(もたいまさこ)の3人とフィンランド人のゆるやかな流れを描いた作品。何が起こるでもなく、ゆったりとした食堂の日常が描かれているのですが、なにげなく過ごしている毎日、美味しいものを食べたりが幸せと感じる映画でした。サチエを演じる小林聡美さんのとぼけた飄々とした感じが本当に適役で魅力的で、もたいまさこさんの過去に何か背負っているらしいなにかつかみどころのない役、いい味出てました。『人は皆変わっていくものですから』という映画の中のサチエのせりふに、毎日は同じ繰り返しのようで実は同じではない、人とのかかわりで自分の人生もそして相手の人生も変わっていくんだな、なんてつくづくと感じる映画でした。若い人が見たら面白くない映画と感じるかもしれない・・・。