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おかあさんはおもしろい

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カテゴリ:今、小学校で
私の図書ボランティア歴はかれこれ12年ほどになります。
月・水・金の2時間目と3時間目の間の25分休みに図書室を空けて
貸し出しボランティアとお話ボランティアにわかれて子どもたちにもっと本に親しんでもらおうという試みです。

総勢40名ほどのボランティアが活動しています。

お天気の良い日はなかなか集まりませんが
まあ、子どもの生理的には当然のことかなと思っています。
いつも図書室にいてばかりの子は、それはそれで心配だったりします。

そんなデューティーの活動とは別に
我が校の図書ボランティアの一大イベントが「読書集会」。
1年生から4年生までの子どもたちにそれぞれ授業時間を1時間頂き、
色々なお話をします。

近隣の小学校も結構図書ボランティア活動は盛んなのですが
この10年ほどでものすごく変わったなあと思うことは
読書集会がおかあさんたちの発表会化しているのではないか?ということなのです。

ペープスアートを作り、背景に凝り、それぞれのお母さんが配役を担当し、
読書集会の前1ヶ月ほどは世話役を中心に学校に貼り付いて準備をします。

昨年は「スイミー」をみんなで作りました。
海の背景を筒状にしてくるくる回してそこを糸でつり下げられたスイミーが泳ぐという
ものすごく良くできた作品でした。

その他、今までに作ったペープスアートだとか、
OHPを利用して、各学年4つほど色々なお話をしました。

子どもたちには、とても楽しいひとときのようです。

でも・・・・
私は何だか、コレは読書集会なのか・・・?と思うときがあるのです。

私は本が好きです。
好きな本が映画化やドラマ化されるのはあまり好きではありません。
自分の中の世界がこわされてしまうように思うからです。

本の中にある少しの挿絵と
自分の想像力だけで果てしない世界が広がるのに
形にされてしまうとそこだけに限定された世界になってしまいます。

以前は地域の人たちが自分の選んできた本を読む、
たったそれだけが「読書集会」でした。

プロではありませんから
みんな悩みながら、一生懸命練習して
自分たちの選んできた本を読みました。
子どもたちも一生懸命聞いていてくれました。

お母さん達に特有の「やり出したらとまらない」
「どうしてもサービス過剰になってしまう」特徴が現れているように思います。

私は今から10年前(・・・年を感じるぞ)
3年生(ちょうど上の娘の学年でした)の読書集会が当たったので
もう、迷いに迷って吹田のクレヨンハウスまで本を探しに行きました。
そこでそのころは結構珍しかった落語の本を見つけました。
子ども向きですが、絵本ではなく、読み聞かせ用です。
それを練習して、練習して、本番に望みました。
結果は大好評。「さらやしき」と言う落語でしたが
大ブームになり、娘のクラスは3学期のお楽しみ会に有志がその落語を紙芝居にしました。
娘が「お母さんの落語よりずっと上手にできたよ!!!」と言ったとき、
こんなに嬉しい、光栄なことはないと思いました。

それ以来、ずっと中学年で落語を読ませていただいています。
今は「にほんごであそぼ」等のテレビ番組もあり、子どもたちが落語に接する機会も沢山ありますが
やはり生で聞くのは違うようです。(って、別に落語じゃなくて、それを読んでいるだけだけれど)
去年は4年生でやったのですが感想文でも一番人気でした。

どんなに手間を掛けて、たくさんの人の手の入ったものでも
一人のシンプルな読み聞かせに叶わないことがある。
そこには子どもたちのものすごい想像力があるからだと思うのです。
海の背景はそこにあるだけだけれど
小さな絵本なら、その向こう側にある無限の大海原を想像することが出来る。

勿論、「観劇会」や「人形劇」ならそれはそれの魅力があると思います。
しかし、これは「読書集会」なのですから・・・

と思いつつも、
まあ、たくさんのお母さんが関わるのは良いことだし・・・
「一人で読むなんてとんでもない」と言われるお母さんも
分担したら読んでもらえるし・・・。
と、意見をするところまではなかなかいけない私です。









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最終更新日  2008/05/14 03:08:36 PM
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