稲作体系を見直せ
地球温暖化のせいか近年になってから春の梅雨前線は眠りこけて梅雨末期になってやっと目覚めて大暴れして夏の到来となる。一方9月の秋雨前線は8月が終わった途端に活発に列島を徘徊しているようだ。そのせいで秋の稲刈りがはかどらなくて弱っていること稲作について云えば昭和時代の治山治水事業、基盤整備事業によって春は降ろうが照ろうが「田植え作業」諸々には支障が無いが、秋の取り入れ(稲刈り)は降雨、それが連続すれば「泣き面に蜂」だ。せっかく黄金に実った稲穂が倒伏するし、病害虫が発生し、品質を著しく低下させてしまう。昭和50年代からの大型機械(コンバイン)の導入で稲刈り作業は重労働から開放されて生脱穀のモミを集荷してカントリーエレベーターに搬送するようになったのだが(これにより稲木、稲はでの日本古来の風物詩ほとんど見られなくなった)ではどうにもならない。雨の混入でコンバインのモミの選別能率が極端に低下するのだ。しかも田圃に水が溜まれば最悪な時は機械ものめり込むといった状態になる。こういう悪天候が続いても天候が回復すれば、誰しも刈取り作業を再開するからカントリーは搬入車で長蛇の列ができる。3時間待ってやっと自分の番がやってきた。という気の毒なことになってしまうのである。前にも記述したとおり、残暑,秋雨前線等の悪天候の9月に稲刈りをするからこういう事態になってしまうのである。しかもこの気象現象が近年慢性化しつつあるようだ10月頃、大陸からの移動性高気圧の澄み切った秋空のもとでの稲刈り体系(田植時期を含めて)に返すべきであるというのが私の主張である