熊は山に帰ったのか?
梅雨真っ最中である。夏のつる性野菜スイカ、メロンの成長期である。しかし毎年であるがこの時期から夜に限って動物が出没して大切な成果物を食い逃げ、傷つけて農家は困っている。昔、といっても明治、大正、昭和時代はこんな被害はあまり聞かれなかった。聞くとすれば人間様による「スイカ泥棒」くらいであった。ところが近年はタヌキ、ヌートリア、イタチ、猪といった動物が我物顔で出没している。近所の皆さんはこの被害から防獣、防鳥ネットを張ったりしててんやわんやである。地域的に熊が出るような地区ではないが思い出すのは昨年の猛暑で熊が出没し日本中を恐怖に陥れたことは記憶に新しい。その理由に学者、研究者諸氏がそろって公言した「猛暑でドングリが不作で餌を求めて人里に下りてきた」とでは今年は熊は山に帰ったのかと問いたい。とんでもない話である。一端美味しいものを食したら何物でもそれにありつけたいものだ。要するに動物にもPCのように「学習機能」があるのだ。これからは当分、そんな話題が主流になるのは何とも情けないことだ。昭和の悪法「生類哀れみの令」もそろそろ見直してはいかがかとは思うのだが。