テーマ:★ものづくり★(5)
カテゴリ:ふるさとわが町
<冒頭から話が硬くなりますが....>
私たちの身の回りにある生活用品は、長い歴史に育まれた人たちの知恵や技によって生み出されたものであります。 幼い頃からこれに秘められた知恵、面白さ、奥深さに接する中で、技術、科学、そして技を学ぼうとする意欲や関心を育てることは、子供たちの自立心や創造力を養い心身の健全な発達となって科学技術、地域産業の振興を支える人づくりへの第一歩となります。 そのためには各地域でものづくりや科学技術を子供たちに教えることが出来る講師を育成することが必要となってきます。 鳥取県ではこの崇高な理想を推進するため「ものづくり道場」を開設しようと、高等教育機関、行政機関、地域企業、商工関係団体などで構成する「物づくり協力会議」が設置されました(平成20年) ----以上は教材から転記---- -------------------------------------------- 「鳥取大学」が提案機関となって年間の事業計画の一環として 地域で子供たちに物づくり、科学技術を教える「講師の指導者講習会」が西部の米子で開催されたので受講してきました この指導者になるには各受講科目が策定されております。その内容は 必修科目:2時間 専門科目:生物系、電気系、機械系、科学・物理系(2つを選択) 実地科目:実際に子供たちに教えていく実習過程 この3科目をクリアーして一人前の講師のライセンスが与えられることになっています 昨日は必修科目と科学・物理系(血で光る液体をつくってみよう・・・ルミノール反応と科学薬品) 今日は機械系(変形鳥おどし風車を作ろう) を受講してきましたが内容が豊富なので3回シリーズでUPしたいと思います。 この講師になるための募集はその筋を通して公募されましたが私は知る由もなかったのですがアマチュア無線の大先輩から誘われたんです さぞかし多数の応募があっただろうかと想像するのですが・・・ まず現役では考えられないことですね・・・・これもボランティアなんです。 ライセンスを貰えば夏、春休み子供科学教室(仮称)には動員が掛かるかも知れません 受講生は予想どおり中年のご婦人、退職後のおじさん連中が多かったです 中には若人も混じっていたのですがその方面に関わりのある方かも知れませんね、学校の先生かも・・・ ---------------------------------------- <さて、本論です> ※1必修科目の「ものづくり基礎・指導法」の講義内容は 1.小、中学校教育現場での現況 2.家庭での状況、大学生の状況 3.児童期・思春期:ものづくりは好きであるが、不器用は高い。 4.作業段取りにこそものづくりの知恵が凝縮し、全ての仕事が見えてくる。 ということをスライドで説明を受けました。 そして実際の道具、工具(教材)の何気ない形状にも知恵と工夫が力学的に工夫されていることも説明を受け大いに納得した次第でありました ここで講義の中での一つ、木工具の「両刃付き手ノコ」を例にとりお話しをしますと・・・ 1.ノコの金属の部分が台形をしているのは何故か? 2.握りに近いほうの刃は小さく、先になるほど刃は大きいのは何故か? 3.首の部分に丸いくぼみがあるのはどういうことか? 4.大きい刃(縦挽き)と小さい刃(横挽き)との刃の形状の違いは? 5.ノコの刃の上に縫い針が乗る? ノコという道具の不思議さの魅力に迫ってどんどんと話が核心を突いてくるのですね・・・ ※2 ドライバーの柄に秘められた力学? 実験1.握りの部分と先端部分に糸を5,6回巻いてその先端に夫々重りをつけると握りの部分の重りが小さくて釣り合う <言いたい事は> ドライバーでねじ締めを行うことは先端に大きな力が加わっているということです <これを応用して> 蓋が開きにくいペットボトルは蓋を無理やり回すのでなくてボトルの方を廻すと蓋が開きやすい(輪軸の原理)・・・・手品を見ているようでした ------------------------------------------ ※安全について ・ものづくりは安全が基本 ・けがをすることで、取り返しは付かない ・けがをすることで、やる気をなくしてしまう ・道具は万能ではない、固有の能力と限界があることを知っておく。 (針がねとペンチ・・・ペンチに対応した針がねの太さの限界) ・安全上、もっとも大切なことは、材料をしっかりと固定すること ・よく切れる工具がかえって事故は少ない ・工具を他人に渡すときは「置いて渡すことを旨とすべし」 ・電動工具の操作は素手で行うこと ・電動工具のスイッチの入り切りは作業者本人が行うこと --------------------------------------------------- 私も現役では電気関係の設計、建設、保守をしていましたので至極もっともなことで体験的、感覚的に解かっていても理論は「なるほど、さすが大学教授殿だなあ」と感心した次第です。 名講義!にさぞや私以外の受講生も満足なさったことでありましょう 講義、実験を撮影したのですがデジカメが不調で撮れておりませんでした(汗) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ふるさとわが町] カテゴリの最新記事
|
|