カテゴリ:農業,園芸
もう6月も半ば早いものですね・・・
春の孟宗竹(食用たけのこ)、田植えが終わったと思ったら真竹(まだけ)が生える季節となりました。 この真竹、約1月にわたって竹藪のあちこちで我が物顔で生えて困ります。 畑は勿論、家屋敷からニョッキリと・・・・ この真竹、20数年前までは重宝だったのですが石油製品にお株を奪われてしまって今では無用の長物となってしまったことは以前のBLOGで書かせていただきました。 「愛犬さくら」を連れて一丁の鍬を担いで(用心棒)、一日の始まりは早朝の「水田の見廻り」から始まります。 毎日見廻る必要はありません、但しそれは平野部の水田のことで丘陵、山間地となったらそれは状況が異なるからです。 高台に水田があるのです ・漏水個所はないか・・・・放置しておくと水田の崩壊につながります ・入水状態はいいか・・・・入水開閉器にゴミが詰まっていないか、詰まっていたら乾田となり困るのです 平野部ではこの2つには無視して良いではありませんが漏水が少量なので(水持ちが良いのです) さほど神経質にならなくてもいいのです。 <余談ですが> 高台の代掻き作業は用水を入れながらトラクター作業で練り上げて田圃の底面を目詰まり状態にするのです。 入水を放置しておくと、水田の彼方此方で漏水が起こります。 漏水だけならいいのですがそれは一つの土壌浸食ですから畔崩れ、崖崩れ、水田流出につながりますね。 <水田流出発生> それは平成6年の春のことでした。 快晴が続いた春の田植え時の頃「水田流出災害」が発生したのです。 それは私たち集落の上流2km山間地で起こりました 当時この水系の理事を仰せつかっていたので「臨時招集」があって現場に行ってみると・・・・ その水田は・・お気の毒に ※(水田はおおむね4辺で(四角形)出来ていますね 1.三辺は同レベル(標高)程度の隣接水田でした。 2.1辺は傾斜角約45度、高低差15m(この部分が土石流崩壊したのです) 3.下が民家でなかったのが唯一の幸いでした(水田、畑でした) 崩壊部は水田の1/3がザックリと削り取られ眼下の田畑に覆いふさがり土砂だらけ、聞けばダンプ50台分の土砂とか・・・・ ちょうどあの火山の(クレータ)の高いところから火口を眺めている不気味な感じで理事の皆さん絶句・・・・です 聞けば(確認したわけではありません)何者かによって水門が開けられていたんでしょうか? 下流の方が田植のために入水されたので当然この水田の用水路を通ることとなりますね。 運の悪い事は重なるもので家族総出の2泊3日の旅行中だったんだそうです。 「災害扱いか、怠慢か?」問題となりました ・水田を元にかえすのか?、被害を被った組合員への弁償は、現況復帰等 種々議論が交わされましたが結論は三役一任で私には最終結末は解りませんが解っているのはただ一つ ・その流出水田は流出を免れた場所で区切られて小さな水田になり変わっていたこと。 ・被害を被った田畑は現況復帰していた。 ことぐらいです。 この復旧工事何百万円 掛かったのでしょうかね? 基本的には降雨もない場合は(非災害扱い)全額個人負担になっているのです だから、高台の水田は要注意なんです、大雨が降ると畔も傾斜をもっています。 その畔もコンクリートで出来ているものではありません、普通の土砂なんですね。 台風、大水で「用水の見廻りに出かけて帰って来ない」というニュースがありますね 危険な河川に行くのは敬遠しなければならないのですが「全部が一概に」という訳にはまいらないのです。 <余計なことですが> 日本の懐かしい風景ですね。 眺める人にとっては癒しの対象になるのでしょうが・・・ 維持管理側のサイドで見た場合には 米作期間中は大変なご苦労が要ることであろう・・・と同情しています 私たち集落も以前は棚田があり丘陵地帯に点在していましたが耕地整理によって一気に解消されました。 みなさん時の声を揚げて喜んだものです・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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