テーマ:今日の天気は?(1059)
カテゴリ:気象、天文
このたびの大型台風12号は西日本を中心に記録的な大雨を降らせました
各県で被害が出たようですが監視、避難、防災無線、通報等の普及によって昔の台風と較べて格段の人災は少なくなったのは喜ばしい事ですが台風を小さいうちにでも制御することは永久に無理なんでしょうか 繰り返し起こる地震、台風、自然災害・・・ 私が小学校6年の時でした 夏の日照りが続き米軍と我が国とで積乱雲?のなかにドライアイスを撒いて人工雨の実験が行われて子供ながら興味がありました。 その結果は記憶にありませんが担任がいうには 「君たちが大きくなった頃、2000年頃には人工雨は勿論台風も小さい時にやっつける事が出来る時代が来るに違いない」・・・と あれから半世紀・・・・依然として少しも進展していないようです 宇宙開発技術も未来の豊かな人間生活には欠かせないものとはいえまず災害国日本をなんとかすることが最優先だと思いますけどね。 ------------------------------------------ さて・・・この12号 15mの強風域(15m/秒)が北東750km、南西:560kmと本州がすっぽり入るバカデカイ大物でした 進行速度はノロノロ10km程度で北上し彼方此方で猛烈な豪雨、さぞかし台風中心の被害は甚大だろうと思えばそうではないのです・・・? この現象は気象解説では2つの高気圧に行き手を阻まれしかも偏西風はまだ大陸にあって速度が上がらず目的地ない迷走台風でした。 その間中心に向って南から湿った水蒸気がどんどん太平洋から北上し紀伊半島の山々にぶち当たり猛烈な雨を降らせました(昔からこのパターンは変わりません)悔しいかな地形的なものなのです。 <岡山県倉敷市付近通過>中心には雨域がなく紀伊半島は猛烈な風雨です 台風の中心は今朝わが鳥取県を通過して日本海に抜けました。 さぞかし猛烈な風雨が・・・・と思いきや 全くその気配がないのです、昨夜倉敷の友人に問い合わせると「台風の気配なし!」?? そんなら真北の米子もそうなんだと安心して休みました 案の定、外はコトリとも音がしないのです 「本当に中心が通過したんかねえ、吹き返しも全くないが?」 近所の皆さん・・・ポカーンとして(笑) -------------------- 上陸は昨日AM10時に高知県に上陸、夕方岡山県倉敷市に再上陸、日本海に抜けたのは今朝4時頃です。 実に18時間を要しました 高知市ー鳥取の直線距離は233kmですので(地図上で測定)時速計算してみました やっぱり自転車速度13km/時 となりました(TVの報道の通りです) この期間紀伊半島にはどんどんと太平洋から給水された雨が降り続けたのです。 <日本海に抜けた>この場合も鳥取県周辺には雨雲はありません 本当にわが県を通過したのでしょうか? 紀伊半島は依然として豪雨が・・・ こんな変わり物の台風が過去にあったのでしょうか? わが鳥取県でのこの台風被害は四国に上陸する以前までがひどかったようです。 一夜にわたり北寄りの暴風雨が絶え間なく降り続けて大山(1710m)付近の降雨量は24時間で783.5mmを記録・・・これは大山で1年間降雨量の1/3だそうです。 その結果周辺の河川が洪水となってあわや堤防決壊と思われたのですが関係者の懸命の努力で洪水を防ぐことが出来ました。 ※その訳は台風の中心が接近ー通過しても大雨が降らなかったので作業も順調にできたし水量も減ってきたのです-------まことにラッキーでした 現在この台風の総括が行われているようですが・・・・実に広範囲の記録的な大雨だったようですね。 この台風の特徴を一口でどのように表現するのでしょうか 「居座り眼なし広域雨台風」 とでも我流で呼びたいですね わが水田も刈取り前でしたがこの台風で倒伏してしまいました 機械で刈りとれないのではありませんがスイスイと能率よく刈れないのです。 この台風のようにノロノロで長時間を要することになりますが水田が大水で水没したわけでもなく 津波のように流されてしまった訳ではありません。 気を取り直してボチボチやろうと思っています。 また、鳥取県は二十世紀ナシの特産地です 収穫を目前に相当の被害も出たようです 憎たらしい台風 丹精込めた農産物が一夜のうちにパーになるとは どうみても歩に合わないですね 情けなくなってきます・・・・・・ ※写真はすべてJMA(気象庁)から拝借しました。 <余談です> 台風は赤道付近の熱帯で発生したものがそこで一生を終えればいいものを何故にえんえんと北上 せねばならない理由と云うものがあるのでしょうか? お天気博士を悩ませてみたいなと思っています お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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