カテゴリ:ふるさとわが町
今日は立冬、特に早朝が10度を切る頃となっていつしか太陽もすっかり南に移動して日没がつるべ落としとなって早々野良終いとなってバタバタと気ぜわしいこの頃です。
ーーーーーーー さて、今回の話題はかんざしの話です。 母が亡くなって10ケ月、まだまだ整理しなければならないものもあるのですが、土蔵を整理していたら嫁入り道具の「かんざし」が出てきました。 生前、母はこれについては何の話題もしなかった(そうですが)細が申すには何年か前から気が付いていたそうです・・・ 母が我が家に嫁いだのは昭和10年*月、その頃のわが国の事情はまだまだ余裕あったのでしょうが 「嫁入りかんざし」が保管されている家はそんなにあるまいということです。 この「かんざし」を母の嫁入り写真と並べてみると、女たちは、なるほどそれにピッタリだ。 というのです。男性の私にはイマイチ解りませんけどね・・・? よくぞまあ、これまで保管されていたものだと呆れます。ついでがあって親戚にその話をすると2,3回親戚の結婚式にも貸し出しされた事実が判明してきたのです。 ーーーーーーーーーー 昭和16年、太平洋戦争突入の年です。紀元2600年祝典ごろから(昭和15年)物資が困難だったそうですが父の妹の結婚式(昭和16年)に2度目に使われたようです。 我が家でも・・・と思ったのでしょうがそれが出来なっかった時代のようですね。 ーーーーーーーーーーーー 忌まわしい戦争が終わって、次の出番は戦後になります。 母の姪たちがお嫁入の適期に入りました。 話は前後しますが、花嫁衣装は戦後30年頃からは専ら貸衣装時代だったそうで、女性の方は殆んどがそのようではなかったかと思います。 昭和24年、26年・・・とこのかんざしは姪たちのために出番となったそうです。 そんな話を聞いて「このものもそれなりにお役に立ったのか・・・」と思うと感慨深いものがあります。 このかんざし、素材はべっ甲(だそうです) べっ甲は鉱物資源ですので虫食いは見受けられませんが、素人目からは本物かそうでないかの判定はできません。 ーーーーーーーーーーーーー そのまま保管してあったので収納台、箱が痛んだり、虫食いも見られます。 あえて処分するほどの理由はないために、適当なガラスケースに入れておこうかなあと思っています。 ーーーーーーーー それにつけても、こんなものが出てくるとは・・・・母を懐かしく偲ぶことが出来ました。 <虫食い?・・・>これは役に立ちません 「コウガイ」というもので両端がボロボロでした それでは、またです。 風邪をひかないよう・・・ご自愛ください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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