ロッテ 吉井監督 「多少音が外れていても情熱をこめて勢いのある演奏の方が聞いている相手の心に響くことがある。それはピッチングも一緒」。悩める左腕エースに送った言葉
「音楽に例えるなら楽譜を奇麗に弾いているだけの投球に感じる」
吉井監督は悩める小島にそう告げた。そして続けた。
「音楽において楽譜通りに弾いているより時には、多少音が外れていても情熱をこめて勢いのある演奏の方が聞いている相手の心に響くことがある。それはピッチングも一緒だではないかな」
本格的に楽器を奏でる経験がない小島だったが、この比喩はスッと心の奥深くまで入り込んでいった。どうしても完璧を目指していた。初回からストライクゾーンぎりぎりを狙うあまり自分を苦しめる投球が目立った。厳しいゾーンを狙えば一歩外れるとボールと判定されるリスクを伴う。おのずと球数は増えていく。時には大胆に投げることも大切。指揮官の言葉がその後の小島のピッチングを変えていく。
打てるものなら打ってみろ。ストライクゾーンを広く使い、投げ込んでいく投球に打者はまるで気後れしているかのようなスイングで凡打を重ねていった。10勝目を挙げたシーズンラストゲームとなった10月10日の仙台の夜はまさにそうだった、気迫あふれる投球でテンポよくどんどん投げ込み、チームを勝利に導いた。
後日、小島は契約更改会見でこのエピソードをメディアに披露する。「本当はいつまでも自分の胸に秘めておこうと思っていたんですけど」と照れ笑いを浮かべた。この話を聞いた吉井監督は笑った。小島は「ピアノを弾く時」とメディアに説明していたが、「ワシはギターと言ったつもりやった。ピアノはさすが音が外れると厳しい。ギターのイメージやった。伝わりにくかったかなあ」と指揮官は嬉しそうに笑いながら頭をかいた。
「もっと大胆な投手になって欲しいというのはずっと思っていたこと。慎重になりすぎてマウンドでの雰囲気まで窮屈になって、それが野手にも伝播していた。球数も増えるし守っている野手もキツイ。もっと大胆にズドドドーンと投げて欲しい。あとはボールに聞いてくれと言うような勇気。なにかいい例えはないかなあと思っていて考えていた時に中高生の時に聞いたり弾いていたギターのことを思い出した」と吉井監督。
指揮官は野球少年ではあったが、音楽もこよなく愛していた。フォークソングが好きだった。レコードを聞いたり、ラジオを聞いたり。あまりにも好きで和歌山に住んでいた中学生時代、ミカン畑の収穫を手伝うバイトで稼いだお金でフォークギターを買った。1万円札を握りしめてお店に入り、名のあるブランドではなく日本製の聞いたことがないメーカーのギターを手に入れた。それを毎日のように弾いた。宝物だった。
高校時代には部活の合間に軽音楽部に借りてエレキギターを弾かせてもらった。色々な人に聞いてもらうのが好きだった。その時、「ちょっと音が半音 外れていても情熱をもって勢いで引けば、相手に伝わることがわかった。それは当時の自分にとってはロックのギタリストのイメージ。音がずれても勢いのある音の方が聞いている方はノッってくる」。思春期の思い出をプロ野球の監督となった58歳の時に思い返し、悩める若き左腕に、ピッチングの例えとしてぶつけた。情熱をもって伝えた。ピアノとギターの誤解はあったものの小島にとっては印象深く、心に残る話となった。
私は「オーケストラ」のことを言ってるんだろうな~と思いつつ、
『吹奏楽』として勝手にうけとって、勝手に沁みた
あ。なんか、やっぱり趣味なんだし、楽しみたいなって思った。
ズドーンって。楽しむためには練習しなきゃダメだし、楽したいわけではない。
ただ、努力したい方向がそっちじゃないって思いながらズルズルしているのも違うよな。
コンクールに出るためにはコンクールに出られるような練習をするべきことはもちろんわかってる。
でも、コンクールで賞がとれる演奏をしたいわけではなく、きっちり練習して良い演奏をしたい。
同じようで違うって、ずっと思ってる。
きっちりかっちり出来ない人種の言い訳なんでしょうけれども。
森のホール周辺でたくさんイベントに出ている団体でサックス募集しているところないかな〜。