さ~て骨董探しです
韓国の朝は遅い…殆どのお店がまだオープンしていませんでした
李朝家具と古民具店が開いてました
古材を使用した李朝風のリプロと李朝期後のものが多い
声をかければきちんと説明して下さいます
李朝家具は価格がケタ違いだから馴染みがなかった
透かし彫り細工や綺麗なスタイルで品格がある
素朴なものもあればど~んとした豪快さと使い込まれていて存在感がある
金具もカッコ良いです!やっぱり白磁にあうね(笑)
箪笥の面白さには金具はとても重要ですね
実家にある和箪笥とはまた違う魅力がありましたね
薬箪笥は面白いけど李朝時代かは不明
古民具も木味があって面白い
旦那さまはどっぷりファンになっておりました
アイアン、ブラス、古布や祭事用のお道具とか
見たことがないものがディスプレーされていると感覚がおかしくなる
素敵!安い!面白い!なんてまた思っちゃうのよね
骨董は出会いなんだけど焦ると痛い目に合います(笑)
アレもコレもなんて財布の紐が緩むと
お家に戻ってからえっ~~~あれれれ!って反省するのよね
英語対応出来ないお店でも何時しかお隣の店からヘルプに来てくれます
でもさらっとしか説明してくれません
しかし自分のお店に誘導し手厚い対応を受けられます(笑)
韓流だね~
今回他のものを見てもときめかないの(笑)
白磁はずっと探し続けていました
こう見えて骨董暦は以外に長いのです
小さい頃からへんなものに囲まれて育ちました
祖父と父がガラクタ収集をしていました
叔父さんは趣味が高じて免許を取得して売買もしていました(笑)
何かと骨董にはご縁があります
本気もののアンティークは現地で探したいのね
買うのも勇気、諦めるのも勇気が必要です(笑)
もし気に入ったものがなかったら今回はあきらめようと思いました
次のアンティーク街へ移動することにしましたが…
ちょっと気になったので引き返してみました
陶磁器専門店がオープンしていました
店先にある陶器の第一印象が嫌で期待していなかった
店主に挨拶をするために奥へ行くと品物の雰囲気が変わりました
年配の店主が書を書いていられました
『アンニョンハセヨ~~~』
『ハイ、ハイゆっくりどうぞ』おぉ~~~流暢な日本語だ!!!
店主のいる後ろの棚に茶碗や盃ぐい呑みありました
触らせてもらうとやっぱり粉引は良いなぁ~と
店主がボソッと『良い器でしょう』
いろんなお話をしていると立ち上がって下さり
棚の中からたくさん茶碗を見せてくれた
粉青沙陶器などがたくさん!凄い!!!!興奮しましたね
『30~40年間に北から命がけで入れた…』
お値段はWWW!!!
おじさんから素晴らしい刷毛目のぐい呑みを見せていただきました
譲らないそうです(ちゃんと客を見ていられますよ!(笑))
いろんなお話を聞きましたし質問もしました
こちらが購入した白磁の碗です
青びたぼてっとしたずしっと重い茶碗です
お恥ずかしいのですが上質ではございません!
角度によって景色が違うし、いしばせ、カンニュウあり
使い込まれた雑器の茶碗です
こちらのお店の白磁類は壺や祭事用の器が多かったのね
高麗茶碗と言われている他に棚の中にあった白磁を見つけて出してもらいました
私は茶道の教養がないので茶碗として見れない
結果きっちり茶碗の見所を捉えておりましたね
コレを見たときトマトやキムチスープにぴったりって思ったの
私の器選びの基本は使えること、器としての息を吹き返してあげることです
お店の棚の中じゃ可愛そう
『この茶碗でコーヒーを飲んだら最高!』って言ったら
店主に『茶碗の勉強をしてからまた来なさい』と名刺をいただきました(笑)
支払い時におばさんが来ておじさんが滅茶苦茶怒られていました
お金の無い人には安く!ある人には高く譲るものです(笑)
定価が無いから結局気分次第ですよ!
日本人には安くしないと思います!
握手を交わしてさようならする時におばさんは良い茶碗だから大切にね…
ありがとうおばさん!おじさん!またきます
骨董品は実際に触れて自分の手と目で探すのが基本だと思います
店主との駆け引きそれらをひっくるめて楽しむもの
贋物ならば誰の責任でもなく自分の経験不足なだけ
朝鮮古陶器は初心者なのでこれからお勉強をしたいと思います
次回はこの白磁を置く李朝期後の箪笥と古陶器を求めたいです
上を見ればきりがない世界、私に見合うものを探して楽しみたいです
そして自分を疑うことが重要です(笑)
自己満足な楽しい一泊二日のソウルの旅でした
おしまい