カテゴリ:暮らしの中で
情けないですねぇ。風邪を引いちゃいましたよ。
腰と喉が痛くてたまりません。熱がさほどないのが不幸中の幸いでしょうか。 皆様もお気をつけ下さい。 棄却されちゃいましたねぇ。 ドミニカ移民訴訟ですよ。 お恥ずかしい話、あまりよくは知らないんです。 戦後、国策によって南米諸国等に移民された方々がとてつもなく苦労された。程度の知識しか無かったんです。 でもね、原告の方の「我々は国策による『棄民』だったんだ」という言葉を聞いて、ただ事じゃないんだなと改めて認識したんです。 戦後、引揚者等で増えすぎた人口を緩和するために政府がとった海外移住計画。 石ころだらけで農作物の育たない荒地と知っていながら、「優良農地無償配分」と宣伝して移住者を募ったとか。 「カリブの楽園」とは名ばかりで、耕作権はあれど所有権はなし。金網で周りを囲まれ、監視の兵が付き、奴隷のような状態だったとも聞きます。 耕作権はあってもそんな石ころだらけの土地になにが育つのでしょうか。 ちょっと、手記的なものも読ませてもらいましたが想像を絶するご苦労です。 自殺者も多数出たのもうなづけます。 命からがら日本に戻った人たちが、政府の責任を追及し、損害賠償を求めて提訴したのはあまりにも当然過ぎるでしょう。 そんな当時の政策に対する訴訟判決が、6月7日に東京地裁ででました。 「国は農地を備えた移住先の確保に配慮する義務があった」と国の責任は認定。しかし、20年の除斥期間が経過したことにより賠償請求権は消滅したとして、原告側の請求を棄却しました。 つまり「政府のやったことは間違っていた、しかし文句を言うのが遅すぎたんですよ。」という結論です。 もっと短く言うと「時効ですよ」ってわけです。 「時効」 なんて都合のいい言葉なんでしょうか。 「時の壁」はそんなに無情なものなんですか。 法治国家だから仕方が無いことですか。 そこらのチンピラ暴力団よりタチが悪いですよ。 たしかにいろいろと起こる事件等をより煩雑にしないために「時効」というものが存在しているのはわかります。 しかし、今回のこのような国策の失敗による犠牲者を「時効」で片付けていいものだろうか。 国が悪かったと判断を下しているなら、「国vs人」の間の時効なんて概念は排除すべきですよ。 これが司法の限界と言うならあまりにもせつな過ぎます。 「愛国心」なんて言葉を教育基本法に盛り込もうとしているなら、いまこそ「愛国心」が沸くような謝罪と賠償をしてあげるべきではないかと思いますが。 無駄遣いを一杯しているならこういうことに使ってよね。そしたら文句も言わないよ。 原告の方々もかなり高齢だ。 起こってしまったことは取り返しが付かないが、 せめて安心した余生を送らせてあげようよ。 では、御免蒙る! 中学時代の仲の良かった友達が、家族でブラジルに移民してるんですよ。 全然、音沙汰も無いけれどこういった話を聞くと、ひょっとして苦労してるんじゃないかなぁと思います。もう30年以上経つけれど、死ぬまでには一度顔を見たいなぁ。 ブラジルに行って「ヨっ!元気か」って声をかけたら驚くだろうね。 無理かなぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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