カテゴリ:カテゴリ未分類
廃業したのでもう自分とは関係の無い話ですが 今日(18日)付けの朝日新聞朝刊に下のような記事が載っていました。 --------------------------------- ダイヤモンドの鑑定を手がける大手宝石鑑定会社「全国宝石学協会」がダイヤのカラー(色)を甘く鑑定し、等級をつり上げていた疑いがあることが、元社員らへの取材でわかった。 別の業者による再鑑定で価値が2ランク下がったこともあった。 ・・・・・・・・・・・・・・ 全宝協側は「厳しく鑑定しがちだったのを修正しただけで、不正ではない」と説明している。 ・・・・・・・・・・・・・・ 全宝協がダイヤモンドを不正に鑑定していた疑いが浮上したことを受け、大手百貨店が相次いで商品の撤去を始めた。 ---------------------------------- ダイヤの色というのは無色透明が良しとされて、評価が高い方からD,E,F・・・と鑑定されます。 1カラットの大きさのダイヤなら色が1ランク上がるだけで数十万円の差が小売価格で発生します。 鑑定基準にはカラーの他に、クラリティー(透明度)、カラット(重さ)、カット(研磨具合)があって、それぞれの頭文字がCで始まることから 「ダイヤモンドの4C」と呼ばれます。 まぁ、女性週刊誌なんかには結構載っていますから知っておられる方も多いでしょう。 ですから本当はGカラー程度なのにFカラーとかに評価してもらえば小売価格がかさ上げできますから販売側が儲かるわけですね。 そこで 福島瑞穂消費者担当相は18日の閣議後会見で「本当の鑑定よりも良いという鑑定が行われているとすれば、消費者の知る権利の侵害になる」と述べ、消費者庁と経済産業省が連携して業界団体などの取り組みを注視する考えを明らかにした。 となってきてるようです。 と、ここまでは新聞の切り貼りのようなものです。 まぁ、今回の件はまだどんな進展になるかもしれないので横に置いておいて。 -------------------- オイラに言わせれば何を今頃になって・・・なんですよねぇ。 ダイヤモンドの鑑定評価のかさ上げなんて昔からやってる手法なんですよ。 ちょっと物わかりの良い鑑定屋wだったら1クラスくらい色を上げててよと言ったらOKしてくれるところなんて何軒もありました。 さらに現在でこそ鑑定する場合はルースと言って、枠も何も付いていない裸石状態で鑑定してますが、以前は指輪の枠などについたままで鑑定していた時もありました。 プラチナの枠などが付いたダイヤだったら枠の色が反射して本来の色より上に見えたりします。 その状態で鑑定をして評価しても通っていた時代がありました。 その上、枠付きのままで鑑定すればカラット(重さ)まで騙しが利いていたのです。 1カラットのダイヤで重さは0.2グラムですから、0.999カラットと1.001カラットのダイヤでは見た目で違いはまず判りません。 しかし、1カラット有るのと無いのでは価格にかなりの差が出ます。 ですから枠に付けて刻印を押す時に0.999カラットのものを1.001と打って鑑定に出せば、鑑定書に1.001カラットの刻印有りと表示されていた時があったんです。 カラー(色)とカラット(重さ)を二重にかさ上げすれば価格も二重に上げられます。 そういった商品がどんな小売店に流れていたのか、大手百貨店にまで流れていたのかはここでは伏せておきます。 今はルース(裸石)で鑑定しますから重さは大丈夫でしょうが、カラーの方はねぇ・・・ 基準石といってカラー鑑定の元となるものはありますが、最終的には鑑定士の主観でやってる世界なんです。 他にもいろいろとありますが苦情がきても困りますしやめておきます。 あっ、新聞記事以外の話はあくまでも噂話ということにしておいてくださいw。 元宝石屋の戯言とでも。 では、御免蒙る! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|