ダイヤモンドは永遠か、その1
以前お付き合いしていた女性との結婚届を、私一人で役所に届けに行くという夢を見ました。夢判断に詳しい方、これってどういう意味があるんでしょうか?未練が残っているの?ひろぴょんです。今日は門外漢じゃなく、専門分野の話をします。ダイヤモンドの評価基準に4Cというのがあります。カラット(重さ)・カラー(色)・クラリティー(透明度)・カット(形、プロポーション)のそれぞれの頭文字である4っつのCを言います。詳しく知りたい方はここらあたりをご参考に。なぜこんな事を言い出すのかといえば、最近、ど田舎地方の商業施設などの催事場を借りて、倒産会社整理品などと銘打って破格の価格?で宝石展をよくやっていると聞くからです。この「破格の価格」には結構カラクリがあるんです。インチキっぽいのが多いんです。いや、こういった業者さん全部がそうだと言ってるんじゃないですよ。なかには本当に倒産整理品で安くなってるのもありますから。お盆休みで四国に帰省した同業者の友人がちょうどこういった展示会に出くわし面白半分に見に行ったそうです。そして電話をくれました。「大粒ダイヤモンド特別放出」と言ったかな、そのようなコーナーを見てきた話なんですが、やはり枠付き写真の鑑定書が多かったと言いました。私は「なるほどね」と答えました。どういう意味かと言いますと。普通、指輪とかペンダントの中心に一粒石のダイヤモンドが使われていれば鑑定書というのが添えられて販売されます。鑑定書にはその中心となるダイヤモンドの拡大写真と、先ほど言った4C評価、などが記載されており、いわばそのダイヤの身分証明みたいなものです。4Cのなかのカラット、いわゆる重さですが、近頃は秤も非常に精工になり小数点以下3桁まで計測できます。単位はct、1ctは0,2グラム。当然重くなればなるほど希少性が高まり、値段も上がります。大粒ダイヤとは普通1ct以上をいいます。やはり1ct以上のダイヤは女性の憧れだそうです。婚約指輪などで多いのは0,3~0,5ctクラスの石なんですが、「余裕が出来たら買い換えて1ctの指輪を手に入れましょうね」なんて宝石屋は接客しています。(私もそうでした)業者が仕入れる場合、1ctあるのと、もうちょっとで1ctという石では結構な値段の開きがあるんです。例をあげれば、0,997ctと0,999ctなら値の差は僅かですが、0,999ctと1,001ctとではかなり違ってきます。どちらも差は0,002ct、グラムにして0,0004グラム。こんな精密機械でしか判らない重さなんですが価格は正比例していません。当然、お店に並べるとすればもっと大きな差になって値段がつけられます。もう少し重さに差が有っても見た目ではほとんど判りません。ですから、もう少しで1ctという石を仕入れて1ctありますよと言えれば、まともに1ctを仕入れて売るより儲けが多く取れるわけです。説明がわかりにくいでしょうか。0,3ct前後、0,5ct前後でも1ctほどではないにしろ同じようなことが言えます。(例えば、仕入れ価格で0,47ctと0,49ctの値段差より、0,49ctと0,51ctの値段差のほうが大きい。0,49ctを0,5ctあると言えれば、0,5ctをまともに仕入れて売るより儲かるってことです。)きちっとした鑑定書があるのにどうやって騙すのか?書こうと思いましたが仕事が入りましたのでまた続きは明日にでも。では、御免蒙る!