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| hiroroの『人生はドラマだよ 君ぃ~』(^^;
ベルナール・ビュッフェ…
美術部の部長を務めていた夏のある日、美術のK先生から 「部室でデッサンばかりじゃ退屈でしょう、美術館に行ってみたらどう?」 「美術館? ですか…」 「○○君は線一つにしても力が入っているから、参考になるかもね」 「はぁ… はい、その美術館って…」 「三島からバスが出てるから、駿河台行きのに乗っていけばいいわ」 「はい… で、その美術館って何ていうんでしょうか?」 「ああ… ごめんなさい先に言わなきゃいけなかったわね」 「ベルナール・ビュッフェ美術館よ」 「ベルナール・ビュッフェ?」 ※まったく聞いたことのない名前だった… その週の週末、確か土曜日だった気がする。 同学年の部員4人と一緒に伊豆箱根鉄道に乗って三島まで行き そこから駿河台行きのバスに乗って美術館を目指しました。 富士山の広大な裾野に静に佇む白亜の美術館は、周辺の緑ととてもマッチしていた。 http:// www.buffet-museum.jp 風景画 静物画 人物画 歴史画 : それは油絵であっても、リトグラフであっても、デッサンであっても… 目を奪うほど太く、濃く、それでいてシャープな印象を与える輪郭線。 その輪郭線の中に描き出されたある風景画の色彩とタッチは、 輪郭線の枠にとらわれることなく カンバスから溢れ出そうな空間の広がりをもっていた。 ボクにはそう感じた… 衝撃的だった。 入館して最初に見た絵からしばらく動けなくなったことを今も覚えている。 先生が伝えたかったこと… 見た感覚を輪郭線でカチッと決めてしまっては自身を型にはめてしまい自由度が無い。 たとえそれがデッサンであっても濃淡一つで色彩を感じさせるものだ。 描くとうことは手で描くことではなくて、感性の趣くままに描ききること… リトグラフに一つにしても、ビュッフェにはそうした主張が込められている。 美術館を後にしたのはヒグラシが鳴く夕方。 駅へと向かう最終バスに乗車できず、皆で駅まで歩いていったっけ… ※ビュッフェに釘付けになっていたボクに付き合ってくれた皆には悪いことしちゃったな (^^; 中3の夏、やっと自身の歩を見つめ歩き出せるきっかけとなったビュッフェとの出会いだった… -------- あれから25年。 自宅には1枚のリトグラフがある。 フランス革命下、民衆の苦悩を描いたものだ… ビュッフェが描ききった民衆の苦悩… 瓦礫の中、裸で倒れた人間を描くことで伝えたかったこと 今日も額の中からビュッフェは主張をしています… 自由とは 何かを… -------- ベルナール・ビュッフェ(1928-1999) フランスの近代画家の一人… 自らの命を断つことで現世を離れていったという。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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