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<昨日のあらすじ>
小柴氏はこのままでは、日本から基礎科学がなくなるとの危機感から、一人で基礎科学の 面白さや、楽しさを普及させる財団を築くことをで決意。しかしお金がない。自ら有り金 500万円を投げ出す。しかし一億にはまったく足りない。そんな時、ノーベル賞を 受賞し、その賞金が3500万円。企業寄付もあり1億を集めるが活動費をどうするか。 小柴昌俊、82歳。横須賀生まれ。名古屋で育つ。小学校時代のの夢は音楽家か、軍人。 結局、 夢をあきらめ、旧制第一高校から東大に。ニュートリノの研究に日夜没頭する。 そしてついにノーベル物理学賞を受賞し世界的権威に。 では、続き・・・・ 1億円を普通預金に預けると、一体いくらの利子がつくか? たったの4万円。これでは通信費にもならない。 活動費をどうするかを考え抜いたんだ。 基礎科学はすぐには世間には貢献しない。でも世界人類の知的レベルに貢献できる。 しかも日本のレベルはずば抜けて高い。日本人もすこしは自慢できる。 だから国民一人から一円を集める。企業や団体は一人当たり、10円集める。 そして賛助会を作って、寄付金を活動費に充てる。 都道府県自治体に声を掛けたら、結構乗ってきてくれた。半数近くが賛助会に入った。 大学では、僕の出身母体の東大も名乗りをあげた。東大は教職員を含めて2万5千人。 だから年間2万5千円出したいと言ってきた。 さすがに他と違ってこれには待ったをかけた。 東大は最高学府、だから一人せめて10円。しめて25万円となった。 ああそういえば、この大学はまだのようですが・・・・・(笑い) 僕が設計図を描いた、神岡の地下千メートルに作った研究所だ。世界で始めてだ。 そこに天皇陛下が御出でになりたいと仰る。 そこで私が案内を仰せつかる。 その風景がNHKのニュースで日本全国に流れた。 その翌日、奇跡が起きた。 神岡カンデンを運営している大企業の専務と常務がやってきた。 うちの会長が涙を流して感激してます。 天皇陛下が我が社に視察に御出でになった。なんという快挙。 先生のやっている財団に寄付をしなさいと。 小切手を置いていった。金額は5000万円であった。 それから、宮内庁から使者が来た。 思い出した。 天皇陛下に理科の面白さを普及する財団をつくり、国民一人から年間1円の 寄付を募ってますと付け加えたのだ。 天皇陛下からの御下賜金を持参したのだ。 目録には筆で平成18年度会費、(ご夫婦で)金2円と書いてある。 なるほど洒落ている。そしてその下に小さく寄付金20万円、 計200、002円 この2円、実に気が利いている。 こんなすばらしい話をしようと思ったら、早速、宮内庁からお達しがあった。 「この話を、広告に使わないように」と。 「なぜですか」と問いただすと、こんなことが世に知れたら、何千という寄付金の 依頼が舞い込むとのこと。 なるほど、仕方がないので、ホームページにだけこう書いた。 もっとも高貴な方、平成19年度分ご夫婦会費二円+寄付金20万円・・・・ この影響はすごかった。私も私もと続々と1円募金が集まった。企業や法人からも。 ああ、僕はマイクを握るとついつい時間を忘れてしまう。 それでは、今日の本題の、ニュートリノの話をしよう。 ああきょうはこのへんで。物理の話はまた明日・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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