嫌なことがあったら 鉄道に乗ろう!
超多忙な私達は、心のゆとりがない
だからストレスや心の暴力に対して、抵抗力がどんどん薄くなってきている。
そんな時、手軽にできる気分転換がぶらり鉄道旅である。
例えば誤解なのに会社の上司からこっぴどくやれてしまった。
あるいは大失敗をしでかしてしまった。
そういう時は迷わず山手線に乗ろう。
そして一周しよう。窓に移り行く風景をただ呆然とながめよう。
同じ駅に戻ってくる頃は、きっと気分が晴れているはずだ。
以下、私が出していた幻のメルマガ「マーケティング超発想法」である。
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【 みつおか流料理のツボ 】☆★☆★☆★☆★☆★-------
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◎どうです! ちょっぴり時間ができたら鉄道に乗りませんか? 童心に帰る
旅。ロマンとメルヘンに浸る旅。人生を考える旅。貴方はどんな旅に出ます?
視点を変えると、視点の数だけミステリアスな鉄道旅があるのです。
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▼私が鉄道旅の郷愁に誘われたのは、なんと言っても旅行作家の宮脇俊三氏の
『時刻表二万キロ』(角川文庫)。宮脇氏は中央公論のサラリーマン時代から
わずかな休日を使って鉄道旅に出た。普段は時刻表を眺めるのが趣味だった。
大きな鉄道路線図に今まで乗った路線を赤で塗りつぶしてみた。すると一万キ
ロを踏破していた。国鉄全線で二万キロ。丹念にローカル線に乗って赤鉛筆で
塗りつぶすのが最大の趣味となった。15年かけて全線を踏破してしまった。
▼その旅行記を記念で出品する。なんと第5回ノンフィクション大賞に輝いて
しまった。中央公論の常務の座を投げ打って、鉄道作家に転向する。その軽妙
なタッチとウイットの効いた上品な文体は、たちまち新しいジャンルを確立す
る。氏の作品を読んでいると私も旅行した気分になるから不思議だ。
金曜日の夜行で一人旅に出る氏の贅沢に協力した奥さまの度量にも脱帽したものだ。
▼そんな氏が03年2月に他界した。ショックだった。氏の作品でのミステリア
スツアーをもう愉しめなくなるのかと。いっそそれなら私自身でミステリアス
ツアーを企画してやろう!ただ私も忙しい。ちまちました鉄道旅は難しい。
それなら、「ぶらり一日空の旅」。週末飛んで、どれだけ楽しめるかを試してや
ろう。手始めに日帰りで、高松に飛んだ。讃岐饂飩を七杯食べて帰ってきた。
▼お次は、急に松葉蟹が食べたくなった。仕事が終った金曜日の最終便で米子
に飛ぶことにした。その日は会議が長引き本当に間に合うのか不安だった。「
神話の国・出雲巡礼の旅」さてどうなることやら?さあ以下を読んでもらいた
い。
「食と旅のエッセイスト」三丘大詩の誕生である。ANAのHPに掲載された。
http://www.ana.co.jp/kuyujiteki/burari/izumo/index.html
てな具合で、アイデアの数だけ貴方だけの旅があるのである。
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【今週のみつおかひろしの薀蓄】☆★☆★☆★☆★☆★------
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●【マーケティング原理40】「マケタ-は自らがまず愉しめ。
そこに客を喜ばすアイデアの源泉がある」
●【今週の一言】
「私は松葉ガニが無性に好きで、冬になる鳥取方面にへ心がそそられる。・
・・会社勤めをしていた頃からほとんど毎年のように冬の山陰に出かけて
いて、われながら呆れる」 『途中下車の旅』宮脇俊三 新潮文庫
「鉄道の『時刻表』にも愛読者がいる。時刻表ほんらいの用途からすれば、
愛読の対象となるべき書物ではないが、とにかくいる。しかも、その数は
少なくないという。私もそのひとりである」
『時刻表2万キロ』宮脇俊三 角川文庫
「サラリ-マンの人生は『鉄道の旅』に似ている・・・
哀愁と孤独--それらの言葉が似合うシーンが、どちらにもありそうです
・・・
安心と平穏--それらは、サラリーマン生活にも鉄道事業にも理想の姿で
しょう」
『嫌なことがあったら 鉄道に乗ろう』野村正樹 日本経済新聞社
どうですか? ぶらり一人鉄道旅・・・・