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カテゴリ:ぶらり旅
その宿は湯量豊かな源泉を二つ持っていた。 露天風呂に、全室風呂付、内風呂二つ。 源泉掛流しの宿である。
この老舗旅館は文人墨客の宿でもある。 宇野千代が小林秀雄をこの宿に閉じ込めて小説を書かせた。 これが作家を旅館やホテルに「缶詰にする」日本の第一号である。
この宿は文豪が大作を執筆したりしている。 小林秀雄、青山次郎、三好達治、大岡昇平などそうそうたる人たちだ。
水上勉が「越前竹人形」を執筆したのもこの宿である。
壇一雄が「火宅の人」を書いたりもした。 獅子文六の「娘と私」の中にもこの宿が登場する。
そんな原稿が廊下に掲げてある。
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Last updated
2008.10.31 01:22:10
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